【沖田総悟】嘘告白をした女の子の話【3Z】

12罰。おわるのは早かった。 ページ12

...《俺におとなしくキスされるか...》



「...卑怯だ」

「卑怯でけっこうでィ」



好きでもないのに...。



《...土方さんに告白するか》


前者はわたしの初めてが消え、後者は失恋するか




...失恋...するなんて決まってないけど...


今告白したらフラれたとしても

二股するってことになる、

変質者どころか学校にいられる精神状態じゃなくなるくらい

悪口を言われるだろう...




周りに人はいなくなってきた。


「...」



どっちも嫌ッ









「...」





なんでこいつはいつもいつも...こんな


まだ２回目って思うかもしれないけど...

どうせまた、こういう質問をされるのは目に見えてる。

嫌だ...



「...沖田さんは...さ、付き合ったことあるんでしょ？さっきはぐらかしてたじゃん...。

だからキスしても問題ない、告白してもフラれることはないかもしれないけど、

私は...キスだってしたことない...ッ...付き合ったこともないの...好きな人以外とは付き合いたくなかった！ひっく...だから、やめて。もう遊びは終わりにしよッ

私から勝手に嘘ついて...自分が悪いなんて...ひっく...わかってっ...けど...ごめん、離してッ！」



「ひっく...」


ッ


「...。」


下を向きながら、背を向けながら、沖田さんから離れる。


ーー



「...言ったじゃねぇか。俺の好きな奴はいつも俺じゃねぇ奴を選ぶんだって...。」



団子屋の前で座る。



そんなことで泣くんじゃねぇよ...。


でも、お前にとってはそんなことじゃねぇんだよな...。



...女の気持ち...他人のこういう気持ちは、わかんねぇなこりゃあ...。


本気で泣かせたかったわけじゃねぇ。


アイツも俺の気持ちをわかってくれねぇ。

勿論俺にもアイツの気持ちはわからない。






「フラれたアルカ」

「...あぁ。すまねぇな。失敗しちまった」

チャイナ、


実はコイツに頼んだ。

嘘告白をする罰ゲームが流行っているからその波に乗せた。

......俺に告白させろって。

そんなことを他人に頼った結果がこれだ。





「お前みたいな性悪男、Aちゃんが好きになるわけないネ」

「今そういうこと言うのやめてくんねぇか？心に刺さらァ」



つーか学校は？今日は昼までだったとかか？

予定なんて一々覚えてねぇ。


「Aちゃんに関わるのはもうやめよ？私も協力したけどもうダメアル...。

お前楽しんでるようで悲しんでるダロ？」

...

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