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Stretch 6 ページ6

そしてその数日後、俺は少し自主練をして自転車置き場に自転車を取りに行くと




「あれ?浮所くん」



そう声をかけてきたのは



『あ、佐竹先輩お疲れ様です』



髪の毛をポニーテールにしている佐竹先輩。


いつも、くくってなんかないのに。


「浮所くん今帰りなんだ!」


『はい、佐竹先輩もですか?』


「うん。もう部活はとっくに終わってるんだけどね」



そう言って笑う先輩


『何してたんですか?』


「先生のとこ行って部活終わりに少しだけ勉強教えて貰ってたの。私、愛未とか直樹みたいに頭良くないから」


『あ!もうすぐテスト週間入るんですよね!俺、先輩に言われるまですっかり忘れてました!』


そうだった、俺、那須に勝たなきゃいけなかったんだよ。
約束したんだった〜
次のテスト勝負しようって


「後、5日後だよ?テストは最初が肝心だからね!文理選択とか特進選択とか」


『ブンリセンタク......トクシンセンタク.........』


「そんなに固くならなくても」


『や!だって俺、そんなに頭いいわけじゃないし』


「大丈夫!私でも文系の特進いるから大丈夫だって!」

『不安すぎる』


「ねえ、浮所くんは何で残ってたの?」


『自主練してて。今は出れないけど、代変わりしたら絶対出たいんです試合に』


それは俺の目標でもあったし、雄登と約束したんだよ。
お互いレギュラー取ろうな〜って。
ベンチで見てるなんて俺には.........


「闘争心あっていいね〜!私、そういうの超好き!私もそうだったからさ!」



そう言ってニコってする先輩に思わずドキッとしてしまう。



『好きそうですよね、先輩』



「じゃあ二人で闘争心高める為にチキンでも食べよっか!」


『え?』


「私の奢りだから!」



『あざす!行きます!』


「よし、そうと決まれば行こうか!」




『はい!』



二人で自転車を横にして歩く。
多分、あの誘いからきっと先輩に僕は惹きつけられていた。

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作者名:きい | 作成日時:2018年5月13日 18時

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