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「…………っ……!!?」
言葉にならない叫びが発せられる。心臓が高鳴り、身体が熱くなるのを感じる。
「……今、なん、て………?」
決して聞こえなかった訳ではないけれど、あまりに信じ難い事実すぎて耳を失ってしまった。
ジョーイさんは首を傾げて、もう一度繰り返す。
「ですから……貴方を助けたのは───
────
.
「…………な、なななななななななな」
「ど、どうしたんですか!?おち、落ち着いてください!!」
バグったみたいになった私を揺するジョーイさん。
「真っ先に駆けつけて、ユウタ君を助け、誘拐犯を倒したのがキバナさんで、その後に来た警察の方が誘拐犯を逮捕したんですよ?……てっきり、貴方が助けを呼んだのかと……」
背中を擦りながら、さらに追い討ちをかけるジョーイさんに、私の頭はさらに沸き上がっていく。
※以下、Aの脳内
……え、どうして、キバナ……さん……?
……じゃ、あ……あれ、も……私を抱えたのも……?
…………あぁ、なんか言われてみれば…………キバナさんの声だった気がする……
…
…………え、じゃあ…………あの……
……つ、つつ、つつつつ尽すとか……
…………めざ、めたら……教えるとか…………
あと……あと…………
…………ほ、頬っぺ……に…………
…………き……きき……っき…ききききききききき((ry
────BON!!!!!!!!
……おわり((
「………いや、幻覚だよ。うん。」
「…え!?き、急に静まっちゃった……??」
ジョーイさんがなんだか引いてる気がするけど……それも気のせい。
キバナさんはあんな事言う訳ない………私の心の弱さを、慰めたくて、自分で見せた幻覚なんだよ。たぶん。……無駄にはっきりとしていたのは……サイコキネシスの影響?
……とにかく。キバナさんはただ助けてくれただけで…な、何にも言ってない。あれは夢。
……今度会った時、お礼を言おう。普通に、ね。変に緊張してたらキバナさんに失礼だ、あれは夢だったんだから。
「…ありがとうございました、ジョーイさん。」
「????」
最後に謎にお礼を言われたジョーイさんは、訳も分からない様子だった。
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のりゆ(プロフ) - 陽香さん» サザンドラとボーマンダとバンギラス(サナギラス)とで迷ったんですけれど……サナギラスでした!!(笑)やっぱり復讐相手のあの人の"あのポケモン"に相性抜群の子にしたくて……((ゲフンゲフン (2020年4月6日 23時) (レス) id: f94e1d31e3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - さ、サナギラス……!?なるほど!私はてっきりサザンドラとばかり思ってました(笑) (2020年4月6日 1時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のりゆ | 作成日時:2020年4月2日 23時