【ポケモン剣盾】ドラゴン使いと復讐者 act:2

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＜Aside>





─────ｶﾞﾁｬｯ!!




小さい頃から、通る度に気になっていた此処の扉を開く。


勢いよくドアが開かれた音に、中にいた2人の預け屋さんらしき人達はぽかんと口を開けている。


その時は、恥じる暇もないくらい、焦っていて。



……だけどこれは…………仕方ないと思う……!!




久しぶりに会えた人から、わけもわからずタマゴを貰っちゃって……



.





「────ずむぅ？」





.






…………こんなにも早く─────生まれてきちゃうなんて…!!




「……こっ、ここ、この子、どうすればいいんでしょうか…っ!?」




…………と、まるで幼い子供が子猫ポケモンを拾ってきた時のような動揺ぶりになってしまったのも、見過ごしてほしい。後で思い返したら恥ずかしくて死ぬかもしれない()





☆★☆★☆







『 ───エレズン あかごポケモン
でんき・どくタイプ
毒素を 化学変化させて 電気を出す。
電力は弱いが ビリビリと 痺れる。 』




タマゴから生まれた小さなポケモン……エレズンの周りをくるくる飛びながら、スマホロトムが解説をしてくれた。



それを聞きながら、腕の中のエレズンを見つめる。重たそうな瞼から覗かせる紫水晶の瞳と、けだるそうに出しているベロに、なんともいえない可愛さを感じる。



預け屋さん曰く……




「育て方は他のポケモンと変わらないよ。ただし、まだ生まれたばかり(レベル1)だからね、バトルに出そうと思っているのなら、しっかり育ててからだよ？」



緩やかな口調で、しっかりとした注意を受けた。


他にも……『最初はご飯は多めの量は食べられない』とか『自分の技が上手く扱えない』等々……短い時間にたくさん教えて貰えた。また話を聞きに行こう。


.



…………それにしても……。






「………んべ……」




…




…………生まれたばかり、だよね……？"あかご"ポケモンだよね……？




……その割には、結構、落ち着いているというか…………？他の子もそうなのかな……？



……んー……ユキハミなんて1年前まで、しょっちゅう泣いてたのに…。



「はまぁむっ!!!!」


「ごめんごめん、謝るからいきなりボールから飛び出さないでね？危ないから……」




突然出てきたユキハミにも、エレズンはほとんど動揺していなかった。

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