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<キバナside>




チャレンジャーとジムリーダーの握手が終わると同時に、中継が流れる画面の電源を落とす。



「────。」



ふと目を閉じる。バトルの時のAの様子が瞼の裏に映し出される。



.




「……あんなに考え込んでるキバナさん、初めて見ました…」

「推薦者が勝利したのがそれほど嬉しかったんでしょう。」



「聞こえてんぞーお前らー?」



部屋の扉の方からの囁き声に振り向く。そこにはリョウタとレナ……我がナックルスタジアムのジムトレーナーの2人。


いつもなら「やることやれ」と直ぐに遇うが。




「───なあ、今のバトル……お前らはどう思った?」


何気なく聞いてみると、2人はお互い困った顔を見合わせた。



「どう、と言われましても……まあ、最初のジムですし……」

「気ぃ使うなよ。正直に言ってくれ。」


明らかな口篭りにオレは諭すように言う。2人は、1拍置いた後、口を揃えてこう言った。






.







─────「特別強いとは思わなかった」と。






.




.




Aバトルを見て分かったことは、1つ。




…Aは持たざる者(・・・・・)だということ。


例えば、ダンデやマサル……前と今のチャンピオン達は、持つ者(・・・)だ。


ポケモンを捕まえたり、育て上げるのが上手い……なんてレベルじゃない。カリスマ性ってやつか?そういうのに、アイツらは恵まれているんだと思う。



……だが、Aは違う。間違っても天賦の才能なんてモノは持っちゃいねえ。


その分、特訓やら対策やらで補おうとしている。天才に努力で勝とうとしている。


ユキハミという世辞にも強いとはいえないポケモンを使い、ダイマックスも使わず。それでも自分は強いんだと、認められようとしている。



………ほんっと…






──────あの時のオレ様にそっくりだ。



……だから、つい気になってしまう……のかもしれねえな…。







.







…………あー、いろいろ考えてたらまた会いたくなってきた。…今日会ったばっかだけど。





「……なあ、オレ様って明日か暇な日あったっけ?」



「何言っているんですかジムリーダー。明日どころか、殆ど毎日忙しいでしょう?」



「だよなぁ…────。」



「すごい…全身の空気を追い出す勢いの溜め息ですね…。」

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設定タグ:ポケモン剣盾 , キバナ , pkmn夢   
作品ジャンル:アニメ
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のりゆ(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます!!!!恐悦至極です…!!はい!更新頑張っていきます!!(`・ω・´)b (2020年7月8日 0時) (レス) id: f94e1d31e3 (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - ふわああああ! 面白いですっ! 更新楽しみにしていますね! (2020年7月7日 15時) (レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
のりゆ(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます!!物語を楽しんでいるようで嬉しいです〜!!これからも楽しんで下さいね!!!! (2020年4月2日 20時) (レス) id: f94e1d31e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!!主人公のお姉さんやボールから出てこない?ポケモンもですが、キバナさんの今後が気になります!!!!これからも応援していますね(´∀`) (2020年4月1日 21時) (レス) id: d49995ccec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のりゆ | 作成日時:2020年3月18日 20時

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