メカクシコード ページ3
夏の暑苦しい空気が辺りを漂い、皆が苦しんでいるなか、俺―木戸つぼみは悠々と温かいお茶を飲んでいた。
「…キド、よく耐えられるっすね」
そう話しかけてきたのは、瀬戸幸助ことセト。俺の幼馴染のうちの一人だ。昔は敬語で臆病なやつでいわゆるコミュ障が、いつの間にかバイトをこなす爽やか青少年になった。敬語は抜けたものの変な口調になってしまったけれども。
「お前らが情けないだけだろ」
ふっと笑って半ば自慢するように言うが、セトは「いや、そうじゃなくて…」と困り顔を見せた。そして俺の首元を見て小さくため息をはいた。
「真夏に二枚重ねっすか…」
「なっ別にいいだろ！寒いんだから」
俺が負けじと言うと、セトは目を見開いてこちらを見つめた。
「えっ…寒…寒い？」
いつもの変な口調も抜けてポカンとしている。
セトだけでなく、隣で話を聞いていた３人もポカンとさせている。
「……ぷっキドなに言ってんのさ！今は夏なのに」
ケラケラと笑う鹿野修哉ことカノ。俺のもう一人の幼馴染。昔は随分と常識がなっていてこんな風にケラケラ笑ったりするようなやつではなかったのだが、今では残念なことにこうなってしまった。
「で、でもわかるよ！寒いの嫌だもんね」
必死のフォローを入れる小桜茉莉ことマリー。森の中に住んでいたメデューサで、幼少期のセトを抜く臆病で、最初は俺たちが話しかけるたびに、悲鳴をあげていた。しかし、今では俺たちとちゃんと会話ができている。
「でも、夏に二枚重ねだよ？」
「それはちょっと暑苦しいかも……だけど」
マリー絶対『かも』のところで悩んだな。カノのせいでマリーのフォローが台無しだな。というかなんか俺が可笑しなやつみたいじゃないか。別に夏に二枚重ねのやつなんてたくさんいるだろうに。
「あっつぼみ、そろそろ時間じゃない？」
今では唯一俺を名前で呼ぶ俺たちの義姉の楯山文乃ことアヤお姉ちゃん。今のメカクシ団団長でもある。俺が尊敬している人の一人だ。昔からこの人はあんまり変わっていないが、少し大人びた気がした。『あの日』をきっかけに。
いや、アヤお姉ちゃんだけじゃなくてセトも、カノも、マリーも――…。
俺は知っている。みんな心の奥底では同じ事を考えてる。もう一度会いたいなんて。
「あぁ、行ってくる」
そして勿論俺も…私も例外じゃあないんだよね？
…お姉ちゃん。
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Nono��(プロフ) - ネット中毒少女さん» 風呂のシャワーのガスが切れていた！←貴方様がクズだったら私はなんなんでしょう？続編いきました！頑張らせていただきますね！とてつもなく暇でしたら見てください (2017年3月29日 22時) (
レス) id: 9ea67736e0 (このIDを非表示/違反報告)
ネット中毒少女(プロフ) - Nono��さん» 風呂に入りましょう！！← だとしたらオレはカスですか…← (2017年3月28日 19時) (レス) id: af08178a2e (このIDを非表示/違反報告)
Nono��(プロフ) - ネット中毒少女さん» おおっと米が服の中にも潜入！なんとも擽ったい！←尊敬…マジですか…文才力が塵ほどもないのに… (2017年3月28日 17時) (レス) id: 9ea67736e0 (このIDを非表示/違反報告)
ネット中毒少女(プロフ) - Nono��さん» ぎゃあああああああ(( こんなじゃねえっすよ！尊敬ですよ！ (2017年3月27日 20時) (レス) id: af08178a2e (このIDを非表示/違反報告)
Nono��(プロフ) - ネット中毒少女さん» そしてお茶碗の米が全部かかった〜！←…応援してもらってるとか…夢ですかね？こんな作品なのに…何故…… (2017年3月27日 12時) (レス) id: 9ea67736e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nono�� | 作成日時：2016年11月15日 7時
