そのゆっくり、こいをする。4 (ページ27)

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ツンよりデレデレページ27

yuyq side

ベットに泉を寝かせてリビングに行く
ソファに座ってため息をついた

嫌いって思われてなくて良かったけれど
違う意味で泉を苦しめてしまっていたことになんとも言えない感情に飲まれた

好きなのに辛いって片思いみたいな感じがする
泉の今の気持ちは片思いみたいなものなのかな
俺の愛情表現が下手くそだったのか？

色々な考察が頭の中を飛び交っておかしくなりそう

一旦整理しよう
泉は俺のことが好き
俺も泉が好き

別に悪いことなんてない気がする
俺が泉の気持ちがわかってないだけ？
俺ダメダメやん

でも泉があんなに俺のことが好きだなんて思いもしなかった
そんな素振りあんまなかったし…

泉が溜め込みすぎ？
じゃあ吐かせてあげた方がいい？

｢恋愛って難しいなぁ…｣

ポツンと呟く

とりあえずお風呂に入ろうと思ってドアに手をかけるとあっち側からドアが開いた

｢あ、起きたんか｣
｢うん、運んでくれてありがとう｣

泉はリビングに入ってソファの所へ行こうとする
俺の手が阻止したけど

｢なぁ、泉。心配せんでも俺は泉が思ってる以上に泉のことが好きなんやで？｣

泉は振り向いて喋りだした

｢私もユウくんが思ってる以上にユウくんのことが好き｣
｢もっと言え｣
｢え？｣

俺がこんなこと言うと思ってなかったらしく目を見開いた

｢気が済むまで好きって言え、全部受け止めるから｣
｢そんな面と向かって言われたら言えないよ｣

顔を赤くして下を向く泉
俺は手を引き泉を抱きしめた

｢言わんと心に溜まってるもんが爆発するで？｣
｢どういうこと｣
｢さっきみたいに泣いてまうってことや｣

泉の頬から顎に手を滑らせ少し顔を上に向かせる
その目はやっぱりまだ赤くて今にも泣いてしまいそう

顔を近づけそっと、キスを落とした
少しでも乱暴にしたら壊れてなくなってしまうような気がして

｢自分が思うように甘えてええから、俺はいくらでも受け入れる｣

本人を前にした方が答えらしいこと言えるやん俺

｢重くなるよ、絶対｣
｢ツンデレよりデレデレの方が好き｣
｢ツンデレになった記憶ない｣
｢今のをツンデレって言うんや｣

自嘲して俺に飛びついてくる
俺はそのまま寝室へと足を運んだ