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色気。そう書いて高杉と読む。そう言われても今なら頷ける気がする。
荒い息に首筋と頬を伝う汗。しかも目は伏せ目がちで潤んでいる。どこか雰囲気もとろんとして甘くて、目に毒すぎて……みっ見てるだけでどうにかなりそう、!!
______する、
『ひっ!?』
と思えば後ろに回されていた手が誘う様な動作でツ…と背骨をなぞっていく。それにぴんっ、と背中が伸びて高杉の着物の裾をぎゅっと握りしめてしまった。
それに高杉は一瞬動きが止まって__
高杉「は、駄目だな……我慢、できねェや」
はぁっ、と息をついた。
…………嫌な予感がするゥゥゥ!!!
『ッ、はな、しッ』
身を捩るが、高杉に力で敵う筈も無くあっさり手を捉えられ拘束された。ハイ嫌な予感的中!!!!
高杉「はぁ……いつもより甘ェ匂い漂わせやがって…誘ってんのかァ?」
『?!ち、違うに決まっているだろう!私はいつも通りだっ、そもそもおかしいのは君の方で、んん…!?』
弁解の為の言葉の途中で噛みつくように唇を重ねられた。舌を当たり前の様にずちゅっと口内にねじ込まれ、唾液が口の端から溢れる。
高杉「ん……っ、ん、は…」
『ん、んぅ……!ぁ、んっ…』
高杉から漏れる声が頭の中で響き水音と混じる。それに声を漏らせば、もっと聞かせろとでも言う様に舌を絡ませられた。
何とか逃げようと舌を引っ込めるが上から高杉のそれを押し付けられ、引きずり出される。息苦しくて首を振ろうとするが後頭部を押さえつけられ逃げれなくされた。
彼の舌が動く度に体が熱を持つ。背筋がゾクゾクとして下腹部がきゅうんって疼く。
(む、無理ぃ…ッ、苦しい…高杉の舌が口に……なんか変な気分になる、)
『ッふ……んゃっ、たかす…ぎっ』
高杉「………ん、」
流石に息が続かなくて哀願すると、仕方ないとでも言う様に離される唇。
『っ、はぁっ、ふは、は……!』
荒く息を繰り返すと唾液が伝っている唇をぺろりと舐められた。それにまたぴくりと肩がはねてしまう。それに意味深な笑顔を浮かべた高杉は……
高杉「唇だけで感じんのか…面白ェ体…」
『!ひゃっ、!?』
今度はいやらしく腰を撫でてきた。撫で回す………そんな言葉が近い様にゆっくりと手を這わせてくる。彼の爪がお尻を掠めて更に頬がカッと熱くなった。
自動的に体はぴんっと仰け反り、上半身が高杉の方に寄る。それを待っていたかの様に再度塞がれる唇。悪循環だ、全部掌の上。
(_____む、む、無理ぃぃぃっ!)
ー
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きょ - いやん❤️センシティブ❤️ (1月17日 20時) (レス) @page5 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - めっちゃ好きです……。今一気読みしている途中なんですが、ここの章を何回も読んでしまいますw 夢主ちゃんが神楽ちゃんを攻めて、赤くなっちゃう神楽ちゃんとそれに嫉妬する沖田君たちが見たい…!!もちろん書けとは言いません!応援してます!! (2023年2月26日 19時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
mia - 作者様神っす!ヤァバイ最初のイチャイチャが…(鼻血)これからも応援させて頂きます!!👍 (2021年10月3日 20時) (レス) @page4 id: 220694a240 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 神楽ちゃんのハーフツインテが見たいーーーー‼️ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 仲いいナお前ら↓ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月27日 22時