Sechs ページ6
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「 おかえりなさいませ 」
買い物の後、部屋で書類整理していたら司様達が帰ってきた。
他の4人の先輩方も連れて。
「 司様、他の御方がいらっしゃる際は先に報告と毎度言ってるじゃないですか! 」
「 Sorry…忘れてました 」
「 皆様、食べ物に好き嫌いはございますか? 」
皆顔を横に振り否定。
けれど銀髪の…瀬名様が何か言いたげな表情。
後からそっと聞きましょう。
それともあちらから話しかけてくるでしょうか?
「 司様、お部屋に行ってください。お食事の準備をして参ります 」
そう促すと司様を筆頭にお部屋に向かう。
「 ちょっと 」
やはり、話しかけてきた瀬名様。
おそらくお食事について。
彼はモデルですから健康や栄養については厳しいのでしょう。それは鳴上様も同様だと思われますがあの方は執着はないと見えました。
「 はい、如何しました? 」
いつも通り対応する。
けれど何故か瀬名様の顔は物凄くにこにこと微笑んで…。
何かしたでしょうか?
瀬名様は私の近くまで寄ってきた。
そして、こう言ったのだ。
「 あんた、かさくんのこと好きなの? 」
刹那、顔に熱が集まるのを感じた。
と、同時に血がサーっと引いていくのがわかった。
___まさか、この人にバレるなんて。
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作者名:のあ | 作成日時:2017年8月4日 7時