All for your sake【朱桜司】 (ページ11)

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Elf ページ11

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「それは、気のせいではありませんか？あなたのようなご身分が高く名家の方が私のようなメイドに恋なんて、身分が違いますよ」

私だって本来ならそういうことは言いたくないけれど、間違った認識をしてほしくない。
だたそれだけなのに。
良い人なんてこの世に沢山と居るのに、どうして何もない私なのだろう。
嬉しいけれど困る。

「わかっています、そのような事。ですが考えてほしいのです」

司様の真剣なその表情に圧巻されてしまい、思わず頷く。私が頷いたのを見た司様はやや満足げに部屋を出て行かれた。
一体どうしたら良いのでしょうか…。瀬名様にあのように言われたけれど自分には相応しくないと思ってしまう。

「相談、すべきなのでしょうね」

誰に相談すればよいのでしょう…。
Knightsの方々に迷惑なんてかけられませんし出来れば同じような身分の方…嗚呼彼等がいましたね。
司様に外出許可を頂いているので早速向かいますか。
恐らく嫌な顔をされるとは思いますがこの際仕方がないと思っていますし、面倒見が良い方々なのできっと乗ってくれる。

そんな期待を込めて私は朱桜家を出てとある家へと向かう。
勿論連絡する事も忘れずに。

そんな私は忘れていた。
あの方にそういう連絡をするという事はあの人までついてくる、という事を。