【本編】日月が昇りし、闇の中。【鬼滅の刃】

第三十五話.蕗槻【十二日月/ぷれえと】 ページ35

ベベンッ

『只今戻りました。鬼舞辻様。』

そう言いながら無惨様に向けて膝を附く。


尼伊月「あはは、相変わらずの忠誠心だねぇ、蕗槻クン。」


声がした方を向けば、なんだ、日弦の参と日弦の伍が居るじゃあないか。


『主に忠誠を誓って何が悪いのです？』

自分より上の位なので流石に敬語は使うぞ。


廿樂「まぁ、しょうがないですよ。蕗槻だし。」


『おい、廿樂。』

廿樂「あはは、ごめんて。悪かったよ。」


あ、そういえば、と廿樂が呟く。

廿樂「他の十二日月は如何したのですか。」


無惨「他の鬼は鳴女が探している。」


無惨様から直々の呼び出しとは。
何か相当な事でもあったのだろうか。


月夜「そう深く考えない方がいいよ。無惨様の事だし。」

ぽん、と肩に手を乗せながら月夜さんが言う。
というか、なんだ。「無惨様の事だし」て。

忠誠を誓え、忠誠を。←


月夜さんの言葉にちょっとイラッときながらも、俺達は他の十二日月を待つ事にした。

第三十六話.尼伊月【十二日月/味噌田楽】→←第三十四話.尼伊月【十二日月/味噌田楽】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す