【本編】日月が昇りし、闇の中。【鬼滅の刃】

第十六話.十六夜桜【月光隊/如月】 ページ16

癸君に累の血鬼術が当たりそうです…


ですが、様子見をしている以上、下手に飛び出すことは出来ないので、ここは我慢…我慢…！

体に力を入れて、今すぐ動き出したいという感情を沈める。

刹那。

癸君の背負っていた箱から、鬼の女の子が飛び出し、癸君を庇って、血鬼術を受けた。

血が飛び散り、私の右頬にペチャッと付く。

『っ〜、我慢の限界！乱入しますよ鬼さぁぁぁん！！(小声)』

そう呟いて、言葉の通り戦いに乱入した。

私が飛び出すと同時に、彩芽さんも一緒に飛び出た。

その後、水柱の冨岡義勇も参戦。

累に斬りかかろうとした───────

─────のだが。


『何これ、刀が…』

「ちょ、動かない…動けない…」

「？、？？」

「お前、何かしたのか？！」


…今絶対第三者が見てたら爆笑問題ですよ！！

(重力系の血鬼術…日弦の参、尼伊月ですか！)


累「動けない…あと体が重い…あ、尼伊月さんか…」

ビンゴですね。

炭「に、いづき？」

冨「…鬼か？」

きょとん、もしくはポカーンとした顔で言う二人。

まさか、日弦の参尼伊月を知らない？

嘘…(呆)

尼「ちい、バレちゃったかー。」
と、尼伊月が空から降りてくる。

累「…尼伊月さん、ちょっとこれ解いてくれません？」

尼「嫌♥」

満面の笑みで尼伊月が拒否すると、明らかに累ががっくりした。

…何を見せられているんだ私達は。
漫才ですか！！(逆ギレ)

尼「つかさー、累くんお母さんは？」

累「こいつらにやられた。」

累の顔が沈む。

尼「はあ？こいつら私の累くんを悲しませたの？八つ裂きにしてくれるわ。(小声)」

そう言って尼伊月は戦闘形態に入った。

声に出てますよ。(今そんな場合じゃない)


尼「血鬼術 死.の霰」

岩が流星群のように落ちてくる。

『桜の呼吸 陸の型 乱桜』

桜のエフェクトの斬撃で、攻撃を全て斬る。

尼「血鬼術 上司の圧力」

っ、潰されるのは嫌ですっ！
てか何ですか上司の圧力って！←
ネーミングセンス無さすぎですよ！←←

『桜の呼吸 肆の型 桜花弁』
御「言の呼吸 漆の型 他言数窮」

圧力、強すぎますっ！

喉の奥がﾋｭｯと鳴って、息が乱れる。

腕が千切れそうになっても、刀を振るんです！

っな、何とか押し返せました…


冨「水のー吸 十ーー型 凪」

その時、冨岡義勇の澄んだ声が聞こえた。

累を斬ってくれたんですね、ありがたいです。

限界です…
後は頼みましたよ、皆さん…

私はその場にぱたんと倒れた。

第十七話.月之宮叶乃【月光隊/響@雫3318】→←第十五話.尼伊月【十二日月/味噌田楽】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す