第十二話.小鳥遊うずら【日光隊/めんま】 ページ12
ああ、もう嫌だなぁ…。
右頬にこびりついた血は拭えど拭えど取れないし、一緒に入山した隊士達は死んじゃったし。
「殺してっ!殺してくれぇっ!!!」
「……ひっ。」
急に目の前に出てきた男に私は驚いて刀を振った。鬼ではない。生きている人間だ…でも、腕や肩に蜘蛛の糸が引っ掛かっていて、私に襲いかかってくる。
こんな状態になった人間、もう助かる外ないわよね…。私も最後にはこうなってしまうのかしら。
大体、三つの隊を集めている時点で本当は行きたくなかったのよね。一般隊士の私は捨て駒同然なんだから。
少し躊躇して男性を斬る。血鬼術で操られた人間なら…大丈夫な外、と言い訳をしながら。ダラリと崩れ落ちた男の目は恨めしげだった。
私もこんな風に………と思うと寒気がする。せめて奇跡的に下山出来た後の想像をしよう。そうね……鬼殺隊の尾崎さんとまた小話をしたいわ。
彼女もこの山にいるのかしら…無事だといいのだけれど。
と、考えながら戦闘に苦戦していると、私の横をまるで風の様に女の子が通り過ぎていった。
「…あれ?」
気づくと私の周りの操られている人達は木の上に吊るされていた。…そうか。その手があったんだ。
彼女が走っていった方向を見る。走っている姿、何も見えなかった…日か月の子なのかな…。
「若いのに………凄いなぁ。」
私は右頬の血を拭いながらポツリとそう呟いた。
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小鳥遊うずらはお好きな様に使ってくださいませ!!!
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如月蛍(プロフ) - 【如月/主/修正】修正終了しました。次の方どうぞ。 (2021年8月13日 22時) (レス) id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - 【如月/主/修正】お話をそのままコピーしたのでルビがおかしくなっているので、集成させていただきます (2021年8月13日 21時) (レス) id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - すみません、リレー小説を書きたいと思うので、パスワードを教えてくださると幸いです。 (2021年8月13日 19時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - 【日光隊\雫日 桜庭薫\こうしんしました】 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - 極楽蝶*さん» 素早いご対応ありがとうございます。では、改めましてこれからよろしくお願いします。 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魑魅 零 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/SudamaRei21/
作成日時:2021年7月10日 17時