206 大口 ページ6
「お願いしアース！！」
いよいよ初戦が始まる。皆調子もよさそうだった。
仁花ちゃんと私はギャラリーに上がり横断幕をかけた。
前は１人で準備してたから２人でやるととても楽だ。
「仁花ちゃんは初めての公式戦かー」
「ふぇ……」
「えっ？！ どうした？！」
「い、いや、清水先輩には最後の大会だって」
「あああああごめんね思い出しちゃったね」
突然涙目になった仁花ちゃんに焦ったが、ちょっと前に潔子ちゃんから話を聞いてた。
潔子ちゃんが私にとっては最後の大会だと言ったら仁花ちゃんが泣きそうになってしまったと。
２人で仁花ちゃん可愛いねーと話してた。
うん、可愛い。
「烏野ファイッ！！」
「オースッ！！」
「オースっ」
烏野も気合を入れ仁花ちゃんが小声で返事をした。
可愛いの極みだ。
仁花ちゃんを見ながら悶えていると、烏養先生と呼ばれたオジサマが来た。
烏養先生ってもしや……？
「可愛い孫のチームだもんな」
「そんなんじゃねーよっ」
おお、やっぱり烏養コーチのおじい様でしたか。何ともお若い。
後ろに小さい子２人連れている。烏養コーチの隠し子説ワンチャンある。
この方があの名将烏養なんだなと思いつつ東峰くんのサーブで試合が始まる。
「うわあ……」
「……やるじゃねえの」
初っ端からノータッチエース。
相手にも牽制をかけ仲間にも士気を高めることができたのではないだろうか。
普段のメンタルの弱さを感じさせず、エースの名に恥じないはたらきだ。
「皆調子いいですね……」
「ね……合宿の成果が出てるんだね……」
「うおーっ？！ 翔ちゃんスゲーッ横に跳んだっ」
「でもあのへんな速攻はまだやんないね」
第１セットは日向くんのスパイクで幕を閉じた。
スパイクやブロックの精度、レシーブの判断力も格段に合宿前より上がっている。
というより色んなチームとやって慣れた、戦い方を熟知してきたという感じだろうか。
「烏野を倒す！ 一次予選突破！ 打倒白鳥沢！！」
「おお、かっこいい」
「えっ何、白鳥沢倒すって言った？」
「てか１セット獲られてんじゃん」
うるせえ人を馬鹿にするてめえらよりよっぽどかっこいいわ雑魚。
おっと危ない声に出るところだった。
「受けて立アーつッ！！」
「おおこちらもかっこいい……」
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ペトリコール(プロフ) - 続きをぜひとも読みたいです！思い出した際にでも構わないので何卒！ (2022年7月2日 23時) (
レス) @page33 id: 356a43a05c (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き読めると信じてまってます！ (2021年11月9日 17時) (レス) @page33 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年5月11日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 一気に読んでしまいました！続きがとても気になります頑張って、作者様のペースで頑張ってください！ (2021年3月4日 14時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 若葉さん» お待たせして申し訳ございません。言い訳となりますが普段使用しているパソコンに虫が付いてしまいあまり触りたくなかったので更新してませんでした…。そして原作確認用の漫画にも虫がついていて触りたくない為これからも遅くなります…。 (2020年11月8日 1時) (レス) id: ade71013a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2020年8月1日 11時
