ウチの子【K.Ninomiya】 (ページ42)

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深山 ① ページ42

「おはよーございます。」

今日はワクワク学校 in 京セラドーム初日。

朝イチで大阪に入って、楽屋へと入るといつものように翔ちゃんが新聞を広げてる。

ワタシの声にチラッと目線を上げる翔ちゃん。

翔「おはよ、ニノ。…あれ？」

「…何です？」

そう言った瞬間に賑やかな声。

雅「おっはよー！！大阪だ～！！」

朝っぱらから騒がしい相葉さんを、少々睨みつけると相葉さんまで。

雅「…あれ、ニノ。」

「何ですか？何かついてます？」

2人して同じような反応、しかもマジマジとワタシを見つめる翔ちゃんと相葉さん。

雅「ニノ、それ私服？」

「そうですけど、それが？」

雅「何か、超センスいいね！珍しいじゃん、ニノがそんなお洒落してんの。」

翔「そのシャツとネクタイ、よく似合ってる。」

あぁ、なるほど、そういうことか。

「これは…」

実は今日着てる服は、ウチの子がデザインして作ってくれたもので。

昨日、つまり6月17日はワタシの33歳の誕生日で、その為に準備してくれたのよね。

服なんか着れればいいというワタシを見かねて、Aが作ってくれた。

で、珍しくそのデザインを気に入って今日着てきたってわけ。

いや、やっぱりね？
ウチの子、ワタシの好みよくわかってるし、普段服なんてもらいものばっかで買わないからとっても嬉しかったのよ。

それに何て言ったってウチの子の愛情たっぷり詰まってますから？(笑)

雅「へぇ！さすがAちゃん、センスいいね！」

翔「シンプルだけど、細かいところに遊びがあっていいよね！」

「こうしてみると、やっぱりあの人、デザイナーなんだなって実感しますよ。」

そんな話をしていると、リーダーと潤くんも楽屋にやってきて、お節介な相葉さんがワタシの服のことを2人にも説明しだした。