ウチの子【K.Ninomiya】 (ページ24)

今日:31 hit、昨日:0 hit、合計:166,714 hit

② ページ24

顔を洗って服を着替え、リビングに来ると朝ご飯のいい匂い。

A「あ！かずくん！早く食べちゃわないと！」

「まだちょっと余裕あるから大丈夫よ？今日もうまそう。いただきま～す。」

A「召し上がれ～♪」

ウチの子、さっきまでのことは嘘だったかのように鼻歌まじりに洗い物してる(笑)。

そんなAを見ながら、幸せ気分に浸ってると…

A「そうだ、かずくん。前にも話したけど今日はお仕事の人たちと飲みに行ってくるから遅くなるね！」

…そういえば、前にそんなこと言ってたな。

飲み会。危険なワードだ。

「ん。ちゃんと帰ってきなさいよ？」

A「わかってるよ？私はお酒飲めないから、酔っ払って帰れないなんてことないもん！」

「そーね。でも念のため。」

A「んふふ♪あ、かずくん夜ご飯はどうする？」

自分は飲み会に行くから食べてくるんだろうに、人の夜ご飯の心配をするウチの子。

自分だって仕事してるのに、Aの思考の中には常に俺がいるようで、それがすごく俺にとっては嬉しくて。

基本的に寂しがりやな俺。

だけど、過剰にベタベタされたり、押しつけがましいのは好きじゃないっていう、何とも天邪鬼な性格(笑)

Aは自分の仕事をして自立してるけど、俺のことも常に頭に入れておいてくれて。

お互い仕事は好きだから、そういう意味ではさっぱりした付き合いで気持ちいいし、甘えたいときは2人とも思いっきり甘える。

そんなAと一緒にいるのは本当に居心地がいい。

「俺も適当に食べてくるから、気にしないで楽しんで来ないさいな？」

A「ほんと？ありがとう♪」

「……でも。たまにメッセージしなさい？心配だから。」

A「…何が心配？」

「男。いんでしょーよ。」

A「…お仕事だよ？」

「そんなの関係ないの！たとえ仕事で集まったとしても、酒が入れば変わってくるでしょ。」

A「でも、私はかずくんだけだよ？」

「それはわかってる。」

A「わかってるんだ？(笑)んふふ♪」

「何を笑ってんのよ。」

A「別に～♪」

はぁぁぁぁ…。
ほんとにわかってんのかね？

あなた、世間では一般的に可愛いのよ？

かずくん心配(笑)。