�� ページ12
「ただいま〜。」
…パタパタパタパタ。
A「かずくん！おかえりなさい♪」
玄関まで迎えに来てくれて、いつもみたいにパフっと俺の胸の中に顔を埋めるA。
しばらく顔をグリグリして気が済んだのか、俺のカバンを受け取ってリビングへとまたパタパタ走っていく。
何なんだ、あの生き物は。
……可愛すぎるだろ。
お風呂に入って、タオルを首にぶら下げたままリビングにやってくると、すんごくいい匂い。
「…お、いい匂い。」
A「グッドタイミング！今日はクリームシチューだよ♪」
テーブルにはすでに料理が並んでる。
2人してラグに座って、手を合わせて、「いっただきま〜す！」とご飯を食べ始める。
「あのさ…ツアーのことだけど。」
A「うん？」
口をモグモグさせながら、こっちを向くA。
「相葉さんの彼女が行きたいけど、1人じゃ不安だしって言っててさ。A、一緒に行ってあげてよ。」
A「でも。この前も言ったけど…」
「メンバーの大切な人をさ、招待するのなんて普通だし。彼女、みんな来るみたいよ？翔くんと潤くんの彼女は2人で来るみたい。大野さんの彼女は日本にいないから来ないらしいけど。」
A「う〜ん。」
Aは元々俺らのファンで。
ツアーのチケットが手に入りにくいことも重々わかってる。
実際、今回のツアーも自分でチケット取ろうとしたけど、落選したらしい。
だからこそ、この反応なんだろうけど…
「あのね？俺がAに観に来て欲しいの。ちゃんとその目で見守ってて欲しいのよ。」
A「かずくん…。」
ちょっと考え込むとすぐこっちを向いて、
A「わかった！私が行けばまーくんの彼女さんも来れるもんね！お言葉に甘えて、行かせてもらいます♪」
「ほんと？ありがとね。じゃあ、相葉さんにも伝えとくね。」
A「うん！よろしくお願いします！」
あぁは言ってたけど、やっぱりライブに行けるとなると嬉しそうで、ホッとした。
実は行きたくないんじゃないかとか、アイドルの彼女ってことで思った以上にしんどい思いをさせてるんじゃとか、色々考えてたから…さ。
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作者名：NinoNino | 作成日時：2016年4月29日 2時
