総理 ページ48
「ボスが動き出すなら、総理が決まった瞬間だろう。
だがら、新たな総理が決まれば、ヤツらに合わせて、俺達もトランパーを襲撃する。」
「でも、新たな総理が誰かも分からないのに、何でその瞬間に、トランパーが動き出すって思うんだ?」
そう、フォーがゼロに問いただす。
「簡単な事だ。
総理が辞任表明した時、何故俺達を殺しにかからなかった?
それに、俺達がトランパーの暗殺者を助け出していた時もそうだ。
どうして何度も殺せる機会があったにも関わらず、今の今まで手を出してこなかったか。
それは、ボスの本当の目的が分かった今、新たな総理が決まった時に動き出す為、準備している、又は手を出せない。
と、こういう考えになる訳だ。」
「なるほど。
やっぱり良く分かんないけど、取り敢えず相手の動きに合わせるって事だな。」
分かりやすく説明したつもりなんだが、俺の言い方が悪かったのか?
そう、隣に居るサードに聞いてみるが、ゼロが悪い訳じゃない、理解出来ないアイツが悪いと言ってくれた。
そうだよな。
俺、分かりやすく説明したもんな。
「まぁ、そういう事で良いさ。
次に、トランパーへ襲撃する際だが、俺達S-Aは正面から突破する。
そして、QEDには先に裏から入ってもらい、ボス以外の暗殺者達を対応してもらうから、
俺達はボスの所へと直ぐに向かえるって訳だ。
然し、QEDがトランパーの暗殺者全員を、相手に出来るとも思ってない。
だから、俺達も少しは相手にしなきゃいけないだろう。
だが、殺さない様にして欲しい。」
「分かった。
けれど、ボスはどうする?
流石に俺、ボスも殺さないなんて出来ないぞ?」
そう言って、眼に怒りを灯しているシックス。
そうだろうな。
此処に居る誰もが、ボスの事は許せない筈だ。
だから、、、
「ボスは殺して構わない。
ただ、暗殺出来ない身体だからといって、油断だけはするな。」
了解と、皆が闘志を燃やした。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時