裏切り ページ26
−数日前、ACEらは−
トランパー近くにある防犯カメラを睨むACE。
「どうしたの?
ほら、行くよ?」
車に武器を積み終えたのか、JACKがACEにそう言った。
「あぁ、分かった。」
JACKに呼ばれ、ACEは車に乗り込む。
「私、ずっと疑問に思ってたんだけど、暗殺じゃなくて、警護を依頼って、、、ねえ?
どう思う?
ボスは一体何を考えてるの?」
ナイフを手に取り、それに毒を仕込みながら、QUEENは皆に問いかけた。
「何を考えてるって、それは、、、ACEが一番良く分かってるんじゃない?」
JACKの言葉を聞き、ACEに皆の視線が集まる。
「お前、答えるのが面倒だからって、俺に丸投げしやがったな。」
そう言って、ACEはJACKを睨んだ。
「面倒じゃなくて、本当に知らないんだって。
僕、ボスとそんなに会った事無いから。
だから、どんな人かも良く分かってないんだよ。」
「確かに。
JACKは私達より、階級が下だったから。
直接ボスに会う機会は、少なかったのかもね。」
QUEENのそれを聞き、JACKは改めてACEに聞いた。
「ボスは、、、。
知っての通り、優しい人だ。
俺達の事だけを考えてくれている。
俺はそう思っている。」
そっかー、なんて返事をしたけど、その答えには、どうも腑に落ちない部分があった。
私が質問しといてまだ違和感を持つって、どうかと思う。
けど、ボスのあの眼には、何か秘められているものがありそうな気がしてならない。
この違和感が、後に当たる事になるとは、思いもしなかった。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時