検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:7,543 hit

同胞 ページ39

−S-Aのアジトでは−

「ねぇ、バレたっぽい。」

「え!?
もうバレたの!?」

QUEENの衝撃発言に、驚きを隠せないセカンド。

「でも、細心の注意は払っていたんでしょ?
何でバレたの?」

セカンドと同様に、驚いているサードがそう聞く。

そして、それに応えたのはゼロだった。

「ACEだな。
アイツはサード以上に、周りを良く見ている。
だから気付かれたんだろう。」

「いや、気付いてるのは、ACEじゃないと思う。
もしACEなら、何かアクションがあると思うの。
なのに、それが一つも無いのよ。」

「それじゃあ、JACKかKINGのどちらかが気付いて、様子見してる、、、とか?
あ、QUEENも食べる?」

料理を作りながらも、会話を聞いていたのだろう。

シックスが、夕食を出しながら会話に入る。

シックスの返事に対し、私は要らないと断った直後、険しい顔になったゼロ。

「もし、ACEが気付いてるのに、アクションが無いとなると、厄介な事になる。」

「ゼロ、それはどういう事?
何も無い方が、私達にとっては都合が良い筈でしょ?」

「そういう問題じゃない。
俺達の目的である、トランパーの暗殺者全員を助ける。
コレが達成されない。」

理解出来なかったQUEENに、端的に説明したゼロ。

だが、何故その結論に至るのか、まだ理解出来ていないのが顔に出ており、シックスが代わりに応えてくれた。

「ACEの性格上、一度決めた事は何があっても曲げない。
恐らく、俺達が抜けた直後、トランパー側に付くと決めたのだろう。
何があっても、トランパーを守り抜くと決意した。」

「だから?
その決意が何よ?
そう決めたなら、出来るだけ味方を増やそうと、私達を引き留めるべき何じゃないの?」

「引き留めなくても、ACEは自身の力量を充分知っている。
だからこそ、トランパーを裏切る者が何人になろうと、自分一人になってでも勝てるって踏んでるんだろう。
それに、俺らの事を恨んでるっぽいから、そんなヤツらの仲間になんか、なりたくないんだろうな。」

そうだろうけど、とだけ呟き、QUEENは黙ってしまった。

「取り敢えず、ACEの事は後回しにして、KINGとJACKを説得させる。
気付いてるなら、説得するのも早いだろう。
だが、それと同時に、トランパーには居られなくなる。
勿論、QUEENも。」

そう言って、ゼロはQUEENを見た。

「それは、貴方側に付いた時から覚悟しているわ。」

「じゃあ、KINGとJACKの事も任せるぞ。」

そうゼロに言われ、私は頷いた。

同胞→←同胞



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.8/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ , 舞祭組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。