KissAssassin 2 (ページ38)

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同胞ページ38

KINGと別れた僕は、ACEの元へと急いだ。

｢そうだよなぁ。
本当は、怪しいと思った時に、直ぐACEに言わないといけなかったんだよなぁ。
何で躊躇ったんだろう？｣

そうは言うものの、本当の所は分かっていた。

ボスは七人の事を、ほっといて良いと言っていた。

なのに、あの七人に干渉した。

これは、僕達の勝手な判断だ。

だから、本当にこれで良かったのか、このままで良いのか、その躊躇いが出てしまったのだろう。

答えの出ている悩みを考えていると、ACEの部屋の前へと辿り着いき、深呼吸をして扉を叩いた。

入れと、中からACEの声が聞こえ、中へ入り、QUEENの事を報告した。

｢QUEENが、ヤツら側に付いたかも、、、か。
分かった。
俺がQUEENに探りを入れておく。
じゃあ、護衛任務に行くぞ。｣

そう言って、ACEは僕の肩をポンと叩き、歩き出す。

｢うん、、、。｣

ACEのその背中を見て、何か違和感を感じてしまった。

何だろう、この感じ。

QUEENに怒ってもいい筈なのに、それがあまり感じられない。

それどころか、こうなる事を予想していたかの様な、確信を得ているその背中は、何を表しているのか。

そういえば、この話をした時のKINGにも、違和感を感じた。

ただ、ACEとは違う違和感だ。

どうして皆、任された任務を、純粋にやり遂げる事が出来ないのだろうか。

大人って、何で色々と難しく考え過ぎるんだろう。

｢あー、一生大人になりたくないなー。｣

色々と考えを巡らしながら、護衛任務へと向かった。