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知らない男の人の運転で、灰谷家へ。
車の中でもずっと抱っこされていて、羞恥でずっと俯いていた。
私を抱えたまま、ソファに座った蘭。
「蘭…」
「痛てぇとこは」
「……ない」
「後から竜胆に、ここが痛いー！とか泣きつくなよ」
「だ、だから！子供扱いしないで！」
蘭は、フッて優しく笑って、私を抱きしめた。
久々に感じる蘭のぬくもりで、先程までの不快感が浄化されていく。
「子供扱いじゃねぇよ、甘えんなら俺にしろってだけ」
「……蘭が変…」
「お前にだけは、言われたくねぇなぁ」
「甘々蘭ちゃんだ…」
「いつもAには、甘々だろ」
いや…？
さっき、窓からぶん投げるって脅されたけど？
脅されたてホヤホヤですけど！
「体きもちわりーだろ、風呂入って来い」
「……あ、うん…お借りします…」
「なに急によそよそしくなってんだよ」
「べ、べつに！いい、いってきます！」
「おう」
だ、だって、至近距離で目が合った瞬間、さっきのちゅーとか、すきだとかって思い出しちゃって…！
緊張とドキドキで、お風呂で吐いたらごめん！蘭ちゃん！
リビングのドアに手をかけて、振り返る。
不思議そうに、蘭が首を傾げた。
「なんだよ」
「えっと…、」
「洗ってやろうか」
「ちが、そうじゃなくて…」
立ち上がって、私の元へとやってくる。
こういうとこが、手が掛かるって言われるんだよね！
はやく聞けよ！手間かけさせんなよ！
蘭さん、もうほんとすんません…！
「……どこも行かない？」
「……は？」
「や、あの…、なんか今、一人になりたくない気分……かも？」
かもじゃないです。
一人になりたくないです。
恐る恐る、蘭を見上げた。
「ばーか」
「え！誰が？」
「お前」
「私かよ！」
ケッ！蘭のがバカだし！ふんがっ
リビングを出ようと、蘭に背を向けた瞬間、
お腹に逞しい腕が回された。
「どこも行かねぇから、ゆっくり入って来い」
「え！ほんと！？」
「わかりやすく喜びやがって」
「べべ、べつに！」
「A」
私の肩におでこをつけて、蘭にしては珍しい弱々しい声で囁いた。
「……無事で良かった」
こんなに心配かけて、私なにやってるんだろ…。
離れたくなくて蘭の手に、自分の手を添えた。
「心配かけて、ごめんなさい…」
「謝んな、心配くらいさせろ」
「蘭…」
「待ってるから、風呂行って来い」
「うん」
早く蘭の元に戻りたくて、急いでシャワーを浴びた。
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hn(プロフ) - 最高に面白かったです！！！ (2022年10月6日 20時) (
レス) @page49 id: e0eb294673 (このIDを非表示/違反報告)
西姫(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです(*^^*)マナブ君も良いキャラで大好きです♡ (2022年4月4日 1時) (レス) @page49 id: 88164419ff (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 初めてコメントします！もうマジ泣きしてしまいました‼︎おまけめちゃくちゃ好きです！！！！ (2021年12月30日 8時) (レス) @page50 id: 8fb73b1872 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 完結お疲れ様でした。ずっと見てたのに初めてコメントします。毎回泣いたりニヤニヤしたりと感情が振り切ってました！素敵な作品をありがとうございました。竜胆くんの話も楽しみに待ってます。 (2021年10月12日 18時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - おまけめちゃくちゃよかったですー！！続編や番外編も見てみたいと思ってしまいました(/ω＼)素敵な作品をありがとうございました！！ (2021年10月12日 17時) (レス) @page49 id: 9c8bda99d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：matsuri
| 作成日時：2021年9月16日 18時
