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…見せれば皆納得出来るよね。
「…これデス」
「…」
「…」
見せたら月島と山口は「なるほど…」と察して私を哀れむように見る。
そのTシャツには"AA"(薄いピンク&達筆)
と書いてあったのだ。
「いいじゃん!!おれも自分の名前のTシャツ欲しい!!」
「直ぐに自分のって分かるからいいんじゃね?」
「…は? 」
ダメだこいつら頭おかしい。
誰が好き好んでこんなTシャツ着るか。
月島と山口は更に哀れむ視線を見せる。
「あっAちゃん着たか?」
「まだ着替えてねぇじゃねぇか!」
私が悩んでいる元凶が来た。
「…なんで私は四字熟語じゃないんですか」
「潔子さんと同じく、一般に存在する言葉などではAちゃんの美しさは表せない…」
「だからAちゃんの名前そのものしか美しさを表せない…さぁ着て見せてくれ!!」
西谷さんと田中さんはキリッとした顔で言った。
同学年だったらキッパリと嫌と言えるが相手は会って間もない先輩だ。
どうしよう…
「…あーセッカク先輩カラ貰ッタ大切ナTシャツデスシ。直グニ着ルノハ勿体無イデスー」(カタコト)
「ううっそんなに嬉しいのか!Tシャツぐらいまた作ってやる!!だから着てみろ!」
「女子らしいピンクだからなっ似合う似合う!!」
「あ…ハイ」
着るしかないのか…
「いい」
「え」
「Aちゃんは私と一緒に制服で撮るからいい。」
き、潔子先輩…。
女神か?あぁ女神か。
「ですが…」
「初めてできたマネの後輩とお揃いがいいの」
「! そうですか!!お揃い良いですね!!よっしゃー!!撮りますよ!!」
そう言って西谷さんと田中さんは先輩と1年を連れて行った。
「潔子先輩本当にありがとうございます。このご恩は一生忘れません…!」
「いいのいいの。お揃いが良かったのはホントだし。後で2人でも撮ろうね」
潔子先輩は笑ってそう言った。
「はい!」
写真は苦手だが潔子先輩となら何万枚でも撮ってもいいと思ったAでした。
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その後
AちゃんTシャツを美奈に見られた。
「うおっAアイドルにでもなったの!!私応援す…」
「なってない…。これどうしよう…」
「着れば?」
「却下」
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みずい(プロフ) - モナリザ大好き人間さん» コメありがとうございます!ですよね。ソラちゃんの「しらね!!」が大好きです。 (2020年2月15日 17時) (レス) id: 0388b1704d (このIDを非表示/違反報告)
モナリザ大好き人間 - 私もモナリザ大好きです。モナリザ面白いですよね。(*´ω`*) (2020年2月15日 5時) (レス) id: e2fbd5a8c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずい x他1人 | 作者ホームページ:http://uratuku.mizui.
作成日時:2020年1月30日 0時