青春が始まりました。〜クールビューティな少女の日常〜

Tシャツ裏事情 ページ2

ある日、部活が終わったあと西谷さんと田中さんは1年全員にTシャツを配った。

先輩達に「着ろ!!」と言われ4人はTシャツを着た。

「うほーっ!!このTシャツどうしたんですか!?」

「西谷御用達の店で安く作ったんだよ」

翔陽の質問に菅原さんは笑って答えた。

「おーっ!カッコイイです!あ でもコレ…どういう意味でしたっけ…」

「知らないで喜んでたの?」

「大きな器がすぐできないのと同じで、大物は大成するまでに時間がかかるってこと」

「おおおっおれ 大物っ…!!」

翔陽は「大器晩成」の意味を知って喜んでいた。

だがひとつ問題が…。

「字 間違ってるけどね」

「!?」

言いおった月島。

そう、「大器晩成」の"成"の５画目が無いのだ。

「よりによって"成る"って字が1画足りないとか。"成る"に成ってない的な(笑)」

「うぐぬ」

「月島…性格悪っ(月島上手いな…「成ってない的な」て)」

「ナイス嫌がらせですね!」

「うるせえ!間違えたんだ」

小学生で習う漢字を間違えるって事は西谷さんって頭悪いのかな?
少し単細胞っぽいけども。

月島が嫌味を言っていると

「草食軟体動物よりマシじゃねぇの」

と影山が笑ってみせる。

山口とばっちりうけた可哀想。

「それなら少食軟体動物も"単細胞"より大分マシだけどね」

「アﾞ!?」

「一人だけ3文字だし何なの 嫌われてんの」

「ふっ"単細胞"着てるのに仁王立ちヤメなヨ。笑わせる気かよ」

はは…まぁ

「単細胞の方が全然いいよネ…」

「? てか君も着なよ。A以外の1年全員着てんのに」

「Aちゃんは何て書いてあったの?才色兼備?容姿端麗?」

月島と山口がそう言ってくるが着る気は全くない。

「A着ねぇの!?せっかく皆で写真撮るのに!!」

「なんて書いてあったんだ?」

翔陽と影山も来た。
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