【文豪ストレイドッグス】もし、退屈なこの世界を抜け出して、大好きなあの世界に行けたなら……！『第３！』

国木田さんって弄りがいがありますよね ページ3

敦「で……、何がどうなったらこんな事に？」


鏡花ちゃんは着物姿に戻り、各々がソファーやその付近でゆっくりし始めた頃、敦がそう聞いてきた。

因みに私はソファーでだら〜っとしている。

おっさんかよって思わないでね。


谷「いやァ、だって彼女何着ても似合うンだもの」


『ホント、何でも似合いますよねぇ。良いなぁ……』


何着ても似合うとか、羨ましいな〜。


敦「や、そこではなくて」


スッと敦に否定された。


敦「……国木田さん……」


敦がじっと、自分の席に座っている国木田さんを見る。


国「そんな目で見るな敦。俺も止めたのだ」


『……ふふっ、面白かったですよアレ』


国木田さんが皆を止めようと頑張っていた姿を思い出し、思わず笑う。


国「笑うなA！」


すかさず国木田さんが怒ってくるが、


『ぶッ、ふふ……』


駄目だ。思い出して笑いが……。


国「お前なァ……。Aは遊んでなどいないでさっさと報告書を提出しろ！」


『え〜！面倒ですよ！どうせ太宰さんも同じ事を書くんですから、彼にやらせてください』


国「そういうわけにはいかん。お前も書け」


なん……だと……


『むぅ……分かりましたよ〜。じゃ、私は仕事してきますね』


敦「え、あ、うん」


ソファーから立ち上がり、自分の席に座る。


よし、面倒なものはさっさと終わらせよ〜！


と、意気込んだは良いものの……


敦「大丈夫なのでしょうか。彼女は一応殺人犯で……」


谷「……拙いかな」


敦「谷崎さん達が良くても、譬えば乱歩さんなんて特に、この手の規則を気にするんじゃあ……」


谷「あ、それは大丈夫」


バンッ。


タイミング良く探偵社のドアが開き、小袋を持った乱歩さんが帰ってきた。


乱「ただいまぁ〜！」


乱歩さんは帰ってきてすぐ鏡花ちゃんの元へ行き、


乱「これ先刻話した練ると色が変わるお菓子！練っていいよ！」


谷崎さんはその姿を指差して、


谷「乱歩さんが１番浮かれてるから。」


と敦に説明する。




……あ〜！皆の会話を聞いていると、書くの集中出来ない！

だって報告書書くより皆の会話を聞いてる方が楽しいもん。



……もういいや、書いてるフリして皆を観ておこう。

してるフリ作戦発動中→←鏡花ちゃんが凄く可愛いです

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