料理オタク彼女の非日常【黒バス】

7：さつま芋&キャビア ページ8

次は陽泉様と書かれたプレートの掛かっている部屋にノックして入った。


わぁ…皆がこっち見てる…



『初めまして、合宿の料理係の瀬村です。皆さんの中に食物アレルギーのある人はいませんか？』


「お…女の子じゃぁぁあー！！しかも、ワシに普通に話しかけてくれたぁぁあー！！」


「煩いゴリラ！！しかも、皆さんって言ったアル。お前だけじゃないアル。」


「動物園に帰れー(笑)」



およ？なんだか楽しそうにしてますな。別にいいけど質問には答えて欲しいかなー…って思ってると、黒髪の片目の隠れた人が話しかけてきた。



「ふふっ、煩くしてごめんね？俺は氷室辰也、よろしく。アレルギーかい？この中にはいないよ。」



このミステリアスな感じ…キャビア！！お値段も高くて中々手の出せない高嶺の花的食材！！その上品な見た目と珍妙な味に、人は釘付け。


ふぉぉ〜…なんか感動した。あ、アレルギー無しね。了解でーす。


キャビア君がニッコニコしてると、後ろから紫髪の男の子がお菓子を求めて出てきた。



「ねぇー室ちんーお菓子〜…」


「アツシ…食べすぎ。ご飯が食べれなくなっちゃうよ？折角可愛い瀬村さんが作ってくれるんだからさ。」


「瀬村って…あーもしかして…この子？」



目が合う。んー…この人はさつま芋！さつま芋に含まれた糖分が私達の疲れを癒してくれる様に、この人といると和む。


二人の後ろでは、まだ３人が騒いでいる。あ、次行かなきゃ…私は軽く頭を下げて、部屋を出た。


次はオレンジのジャージ。

8：人参&煮卵→←6：林檎&シチュー先輩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す