料理オタク彼女の非日常【黒バス】

8：人参&煮卵 ページ9

次の部屋へ向かう途中、廊下で２人の男の人がにらめっこしている。


１人は人参。見た目がものすごく人参。片手には可愛いうさぎの縫いぐるみ持ってる。


でも本当に人参みたい。背が高くて細いなんて、もう完璧じゃん！！


もう１人は煮卵。頭青いけど、全体的に黒いから。煮卵ってとっても優しくて懐かしい味だよね。


きっと、あの人も見た目あんなだけど、優しいはず！



『あの、こんにちは。改めまして、合宿の料理係の瀬村です。』


「「………。」」



なぜ無言？



「お前は空気が読めないのか？」


『？』


「はぁ…まぁ、いいのだよ。俺は秀徳高校1年、緑間真太郎だ。」


「桐皇学園1年、青峰大輝…」


『メンバーの皆さんの中に食物アレルギーがある人っていますか？』


「秀徳は居ないのだよ。」


「食物アレルギー…ってなんだ？」



煮卵君！！知らないのか！？まぁ…知らない人もいるよね。私も料理以外興味ないし。



『食物アレルギーは、ある食べ物を食べると、痒みが出たり…まぁ、酷い場合は死んでしまうから、気を付けないといけないの。』


「へぇ…大変なんだな。まぁ、せいぜい頑張れ。」



と言って、去っていこうとする。



『え、あ！メンバーのアレルギー』


「俺が知る訳ねぇだろ。さつきか今吉サンにでも聞いとけ。」


「………ふん。アイツは相変わらずいい加減な奴だ。人事を尽くさない、馬鹿なのだよ。」


と眼鏡をいじりながら人参君も行ってしまった。

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