料理オタク彼女の非日常【黒バス】

15：楽園 ページ16

Side：黒子


ただいま誠凛と桐皇の入浴時間です。


流石赤司君の別荘です…広さが普通ではありません。銭湯並です。



「スゲェな黒子！！」


「火神君、そのセリフ聞き飽きました…」


「水戸部〜いい湯だな！」


「(笑)」


「ダァホー…」


「力抜けてんなー日向(笑)」


「本当だな。」



先輩たちも湯槽に浸かってのんびりとしています。とても平和です。ほら、青峰君だって縁に肘をついて一点をずっと見つめ…見つめて………。



「ナニミテルンデスカ青峰君。」


「ぃんや…この壁の向こうって女子風呂だろ？」



青峰君がそう言った途端、周りが一瞬ザワつき誰もが黙りこんでしまいました。


馬鹿なんですか？いや、馬鹿でした。


赤司君の別荘ですよ？静かにしたところで女性の話し声が聞こえるわけないじゃないですか(笑)だって、完全に別離されてますし。



「なぁなあ！ここに穴発見した！！」


「でかした小金井！！」



後で赤司君に報告しないと…！！



「日向！！？」


「リコに怒られても知らないぞ〜？」



小金井先輩と日向先輩が穴が開いている箇所で、覗いてみたり耳をすませてみたり…本当に知りませんから。


青峰君はと言うと、今吉先輩に耳を引っ張られて動けない状態です。ナイスです今吉先輩。


そんな時、隣から微かに瀬村さんの声が…



『や、やめて…くださぃー…』



瀬村さん！？なんと言う色っぽい声出してるんですか！？流石にポーカーフェイス得意な僕でも赤面してしまいます…


あーぁー先輩たち鼻血出して、って火神君もですか…。


そんな中でただ一人、少し怒った表情をした人がいました。成る程…そういう事でしたか。

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