未だもう少し ページ12
気が付けば、もう夕暮れだった。
あっという間に過ぎていく時間に名残惜しさを感じる二人の間には暫く沈黙が続いていた。
最初に沈黙を破ったのは、フョードルだった。
「帰りましょうか...」
彼女は、コクッと頷くと歩き出した。
歩いて居た彼女は、ピタリと立ち止まった。
不思議に思ったフョードルは、顔を覗き込むようにして問う。
「如何しました?」
彼女は小さい声で少し早い口調で云った。
「.....貴方の家に泊まってみたいです...」
其の言葉には、流石の彼も予想外だったのか目を丸くする。
「え...」
一瞬戸惑う彼だったが、もう何時もの落ち着いた表情に戻って居た。
「いいですよ」
彼女は嬉しそうに喜び、とても楽しそうにしていた。
フョードルは、微笑むと内心思った。
「(耐えられるでしょうか.....)」
楽しみと不安が混じりながらも、二人は帰路に着いたのだった...
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫袮(プロフ) - 朱鷺の砂さん» ありがとうございます! (2018年9月16日 10時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください…応援してます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫袮(プロフ) - Tsuki☆さん» マジすか、有難う御座います(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
Tsuki☆(プロフ) - ひぇぇ、ゴードス可愛い有難うございます(´;ω;`) (2018年8月29日 16時) (レス) id: 36c9c3900e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:猫袮 | 作成日時:2018年7月17日 21時