先客 ページ13
彼の家に着き、部屋に入ろうとドアを開けるとゴーゴリが出迎えて来た。
「やあ、ドス君!あれ、Aちゃんも!」
見間違いかと思った彼は、ドアを閉める。
だが、再び開けるがゴーゴリは居たままだった。
「ドス君、何で閉めるの!?」
「何で居るんですか、勝手に不法侵入しないで下さいよ」
そう云うフョードルだが、決して追い出す事はしなかった。...追い出しても、彼の異能がある限り何度でも入られると知っていたからだ。
「処で、何でAちゃんが来てるの?今まで来た事無かったよね?」
「今日は、僕の家で泊まりたいそうです」
其の言葉を聞いたゴーゴリは、目を輝かせて彼女に詰め寄った。
「え、狡いよ!僕も泊まっていいかな!?」
「え、あ、はい」
戸惑いながら、答える彼女を見兼ねてフョードルが止めに入ろうと、彼のマントの襟を容赦なく引っ張った。
「ゴーゴリさん、近いです。彼女、困ってるじゃないですか?あと、勝手に話を進めないで下さい」
彼は、口をへの字に曲げてからニコッと笑った。
「御免よ、ドス君!羨ましかったんだ〜」
「今日だけですよ」
と云うフョードルの言葉に、彼は嬉しそうにはしゃいだ。
「やった〜」
フョードルは思った。
「(嬉しいんだか、残念なんだか判りませんね...)」
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫袮(プロフ) - 朱鷺の砂さん» ありがとうございます! (2018年9月16日 10時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください…応援してます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫袮(プロフ) - Tsuki☆さん» マジすか、有難う御座います(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
Tsuki☆(プロフ) - ひぇぇ、ゴードス可愛い有難うございます(´;ω;`) (2018年8月29日 16時) (レス) id: 36c9c3900e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:猫袮 | 作成日時:2018年7月17日 21時