月夜の晩に ページ2
「はぁ、今日も退屈ですね…」
そう、呟いた魔人ことフョードル・ドストエフスキーは溜息を一つ零すと部屋を出た。
外に出て夜空を見上げると、満月がはっきりと明るく目に映っていた。
行く宛も無く、ただフラフラと歩いて居たフョードルは、曲がり角から曲がって来た純白色の髪をした少女にぶつかってしまった。ぶつかった衝撃で尻餅をついた少女にフョードルは手を差し伸べる。
「済みません、大丈夫ですか?怪我はありませんか?」
少女は、差し伸べられた手を掴み立ち上がってから微笑んだ。
「お気遣い、有難う御座います。急いで居るので挨拶も出来ずに済みません、また何処かで会える機会があった時に挨拶します。では」
何故かフョードルは去って行く彼女の背中を見送っていた。胸を締め付けられる妙な感情にフョードルは首を傾げるが、気付くのは未だ先の話だった。
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猫袮(プロフ) - 朱鷺の砂さん» ありがとうございます! (2018年9月16日 10時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください…応援してます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫袮(プロフ) - Tsuki☆さん» マジすか、有難う御座います(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
Tsuki☆(プロフ) - ひぇぇ、ゴードス可愛い有難うございます(´;ω;`) (2018年8月29日 16時) (レス) id: 36c9c3900e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫袮 | 作成日時:2018年7月17日 21時