自然天然森ガール？～夏休み～ (ページ14)

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14話ページ14

箒に乗って空のお散歩を楽しんでいた

しかし、ふらりと箒から振り落とされた

箒とはなかなか仲良くできない、それに加えて上手く力が入らず簡単に手から柄が離れた

『あらら…この高さ、死ぬかなぁ…』

ぼんやりと過ぎていく風景を眺める

こんないい天気に死ぬのなら悪くないかも…

と、思ってたけどその瞬間ふわりと浮かんだ

ミネ「フローレス！何をしているのですか！」

『ん、あれ…ミネルバ先生？ああ、私生きてるんですね…そっかぁ…』

どうやらミネルバ先生が浮遊魔法をかけてくれていたようだ

徐々に視界が薄れていく

またこんな事になって、セブルス先生になんて言われるかなぁ…ふふ、あの顔が思い浮かぶ

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セブルスside

校長室にて報告をしているとミネルバが慌てた様子で入ってきた

ミネ「フローレスが箒から落ち意識を失いました」

セブ「ｯ！箒から？どれほどの高さから？怪我は…」

アル「落ち着くのじゃセブルス。ミネルバよ、彼女は無事なのかね？」

ミネ「はい、落ちる前に私が浮遊魔法で浮かせたので怪我はしていないようです。ですが、私の顔を確認した後いつもの様に微笑んだかと思ったらすぐに気を失いました。」

セブ「我輩はその馬鹿の確認に」

ミネ「セブルス…フローレスは、落ちている時、何も抵抗せずにそのまま落ちる気だったような…そんな気がするのです。彼女をお願いします」

その言葉を背に校長室を出て医務室へと向かう

何も抵抗せず落ちる気だった…？

箒から落ちる、下手したら死すら有り得る

アイツは咄嗟に動けるはずだ…今までも本能的とも言えるように、いつもの様な呑気さは消え去り素早く動いて事を収めていた

ただ、自己犠牲の考えが根底にあるようには感じていたが

まさか、アイツは死ぬ気なのか

いや、死ぬ気があるというよりは生きる気がないと言うべきか…

どこまでも面倒な奴だ

医務室で横たわるあの馬鹿を見た途端

無性に腹が立った