自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(後編)～ (ページ9)

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59話ページ9

皆を守るためにハリーは渡す選択をしたのだろうけど…彼らに渡してはいけないと、何となく感じた

渡した時点で死喰い人がハリーに攻撃をしない理由もなくなる

…危険だ

マルフォイさんがハリーから受け取ろうとしたところに割り込み、予言を奪う

そのままハリーを背に隠すように立つ

『なあに、これ。ヴォルデモート卿はこんなものが欲しいの？』

ルシ「フローレス、それをこちらに渡せ」

恐らくセブルス先生が騎士団に連絡してくれているはずだから

あと少し、もう少し、騎士団が来るまで時間を稼がないと…！

ベラ「あのお方の名を気安く呼ぶんじゃない！お前のような卑しい穢れた血が我が君の元にいると考えただけで腹立たしい…！」

『ああ…貴女ベラトリックス・レストレンジね。残念ながら貴女の大好きなご主人様が自ら私を欲したのよ。ご主人様の考えを否定するの？』

レストレンジと話して注意を集めながら後ろ手にハリーに予言を返す

ベラ「お黙り！我が君はお前を道具として欲しているだけだ…お前自身を信頼しているわけではない！」

『ええ、そうかも。でもほら、ただの道具の私の方がヴォルデモート卿は大切に思っているみたいね？私を壊したら代えが効かないけれど…貴女はどうかしら。ふふ、せいぜい頑張って頂戴』

分かりやすい挑発しかできなかったけれど、彼女には十分だったらしい

私に注意も杖も向けてくれた

他の死喰い人達もこちらに注目してくれている

皆を人質として利用すれば私も返すしかなくなるのに、まんまと挑発に乗ってくれて助かった

このままどうにか持ちこたえないと…

しかしもう私は必要ないらしい

シリ「私の息子に近づくな」

シリウスさんがマルフォイさんの背後に現れ、そのまま思い切り殴った

それに続き銀色の光が幾つも現れて死喰い人達を追い払う

騎士団が来てくれた…良かった…

皆無事に解放されたのが見てとれた

その際に何処かで予言の割れる音が聞こえたけれど、それでよかった気もする

彼方此方で呪文が飛び交う

私は皆の手を引き、死喰い人から成る可く離れた瓦礫の影に隠れさせた

あとは…ハリー

ハー「A、いっちゃダメよ！」

『ごめんなさい、ハーマイオニー』

掴まれた腕を静かに離す

ハリーは部屋の中心でシリウスさんと共にマルフォイさんともう1人の死喰い人と戦っている

そこへ呪文を避けながら近づく