21話 ページ44
シリ「3人で話すことって…あいつがいて困る話なんてないと思うが」
ハリ「ああ、そうだ、シリウスに話したいことがあったんだ」
話したいこと…
あっ、そうだ
私、ハリーに家族として受け入れてもらったけれど、そのハリーにはシリウスさんという家族がいるわけで…
私とシリウスさんが家族でないにしろ一応報告はしたほうが良いかもしれない
『ハリーは私を家族として受け入れてくれたの。だから、ハリーの家族であるシリウスさんにも一応報告しようかと思って…』
シリ「そうか!それはいい!私もAならハリーを安心して任せられるよ。それで、式は卒業後かい?」
『式?なんのこと?あ、もしかして何か儀式が必要なの…?』
シリ「勿論2人がするつもりがないのならそれでも良いが…私としては大事な息子の晴れ姿はぜひ見たいところだ」
家族になるのには何か式が必要らしい
そういうのには疎いから知らなかった…
でも卒業後まで待たなきゃダメなのかな?
『ハリー、どうする?式って…』
ハリーはポカンと固まっているかと思いきや、ハッとして今度は顔を赤く染めた
ハリ「シ、シリウス、違うから!僕とAはそういうのじゃなくて…!」
シリ「ん?なんだ違うのかい?」
ハリ「僕らは普通に、僕とシリウスと同じような意味で家族になったわけで…それで、だから、僕としては2人も家族になったらどうかなって思って…」
ハリーとシリウスさんが思っていた家族がなんなのか、私は1人分からず首を傾げていたが、ハリーの言葉を聞いて現実に引き戻された
私とシリウスさんも家族に…?
でも、私はシリウスさんと濃いつながりはないし…
『ううん、ハリー。ハリーはシリウスさんの親友の息子だけれど、私はそうじゃないし…ちょっと前まで私シリウスさんに対して酷い扱いしてたわけだから…』
シリ「いいや、私は寧ろ大歓迎だよ。確かに君のご両親のことは知らないが、君には何度も世話になっている。それに、家族ならば危なっかしい君のことを堂々と気にかけて口出しすることもできるしね」
優しく微笑みかけられる
それがなんだか擽ったくて、でも温かくって、とても嬉しかった
ハリ「A、君はどう?」
ハリーも優しく問いかけてくれる
きっと私が嫌ならそれで良いと言ってくれる
でも、こんな素敵な提案に乗らないわけがない
私は幸せに恐怖を覚えながらも笑顔で頷いた
2人は私の大切な家族
守りたい
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作者名:葱 | 作成日時:2020年6月2日 19時