自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(後編)～ (ページ19)

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69話ページ19

その時、コンパートメントの扉が開いた

監督生の仕事を終えた2人かと思ったが、どうやら違ったらしい

マルフォイがいつもの2人を従えて杖を向けていた

しかし、Aを見て呪文を唱えるのはやめたらしい

『あ…ドラコ、その、貴方のお父様は…』

ドラ「…話すことはない」

彼女から目を逸らし、気まずそうに去っていった

Aが死喰い人の任務の邪魔をしたと知ったからだろうか

『ハリーごめん、少しドラコと話してくる』

ハリ「あいつの事なんて放っておけばいいだろ？君にあんな態度とってるんだし…」

僕がそう言っても行くつもりらしい

彼女は立ち上がって扉に手をかけた

『彼に危険なことはして欲しくないの。親がどんな人でも子供は自分の好きな道を選ぶ権利があるから…すぐ戻るね』

優しい笑みを残して彼女はコンパートメントを出て行った

どうしてそこまで優しくできるのだろうか

でも、彼女の考えに共感はできずとも否定はしたくない

彼女がそうしたいのなら、僕が口を出すべきではない

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Aside

ドラコを追って彼のコンパートメントの扉を開けた

いつもの2人とパーキンソンも一緒だ

パン「ちょっと、何の用？勝手に入らないで頂戴」

『ドラコ、話があるの。できれば2人で話したい』

パーキンソンを無視してドラコと目を合わせる

ドラ「…僕は話なんてない」

『…ドラコ、貴方は貴方で、他の誰でもない。貴方の道は貴方自身の望むものを自分で選ぶべきよ。マルフォイの名がなくとも貴方は十分魅力的だし、たとえ何も持たずとも私は貴方を愛しているわ』

パン「ちょっと！何言ってるのよ！」

ドラコは目を見開き驚きの表情を浮かべていた

蒼白く元気なさげだった頬は薄らと血色が良くなっている

お願い…間違っても死喰い人にはならないで

彼が望むのだとしても、ヴォルデモート卿のように死を弄ぶような人のところにいてほしくない

危険に近づいて欲しくない…

『私、すぐ戻るって言ってきたからもう戻らないと。お邪魔してごめんなさい。それじゃあドラコ、また新学期に』

呆然としたドラコと、興味なさげな2人と、キーキー煩いパーキンソンをそのままにコンパートメントをでた

もう監督生の仕事も終わってるだろうし急ごう…

予想通りコンパートメントには監督生の2人も加わっていた

色々話さないと…

どこまで話していいのか分からないけれど