自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ6)

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6話ページ6

ここに居る人達は、何でヴォルデモート卿に従っているのだろうか

何か特別な待遇でも受けてるのかな…

『…ともかく、貴方は私を使って何を成し遂げたいの？それを聞かなきゃどうしようもないと思うのだけれど』

周りの人を無視してヴォルデモート卿に向き直る

ヴォ「俺様はサラザール・スリザリンの遺志を継ぎ、魔法界をあるべき姿に戻さんとしているのだ…お前がいれば何かと都合が良い…」

『結局貴方も私を利用することに変わりはないし、寧ろもっとダメね。サラザール・スリザリンさんの遺志ってことは…純血主義とか？それなら私は協力しませんよ』

純血主義って言ったらマグル出身を貶している人ばかりだし…ヴォルデモート卿がそういう事をしたいとなれば、私の親友まで危険に晒される

……ああ、それに私も純血じゃないし

『そうだ、そういえば私こそ穢れた血でしょう？私がこちら側に居てはサラザールさんも嫌がるのでは？』

ヴォ「己の出生も知らぬとは、実に哀れだ…フローレス家は元は純血の魔法族、そしてお前の母方の家は古くから続く…異国の純血の魔法族だ。ダンブルドアはそれすらも隠しておきたかったようだな」

ご丁寧にヴォルデモート卿が説明してくれた事を頭で反芻する

フローレス家が純血の魔法族だったのは、まあ、うん、ある程度は知ってた…お爺様とお父様は魔法は使えなかったし途絶えたと思われたらしいけど…

それよりも…

母方の家が、異国の魔法族？

そもそもお母様はイギリスの人間じゃなかったの…それすら幼い私には理解出来ていなかったのか

確かに、少し他の人よりも色々違ってた気もしなくはない

そして何より…お母様は魔法の存在を知ってたの？もしかしてお母様も魔女？

ヴォルデモート卿は私が考え込んでいるのを楽しそうに眺めていた

ヴォ「誠に残念なことだ、フローレス…何も教えてはくれない老いぼれの元へ戻るとはな」

いや…いや…例え何を言われてもホグワーツに帰るつもりではある

けれど…この人は、私が知らない私の事をどれだけ知っているのだろうか

アルバス校長が教えてくれない、私の事を…

ヴォ「花の愛し子を殺すのはあまりにも惜しい…そして俺様はますますお前に興味を持った。その意味が分かるか？つまりは…こういうことだ」

私が悩んでいる間に杖を向けられていた

何か呪文が放たれる

そして私は再び…目覚めたばかりだというのに、再び意識を手放した