自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ7)

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7話ページ7

次に目を覚ました時には、以前よりも随分と待遇が良くなっていた

人質なら床に転がしとけばいいだろうに、簡単な作りの簡易的なベッドの様なものに寝かせられていた

側に立っていた人(監視だろう)に聞くところによると、今回は1日眠るだけで済んだみたい

はぁ…もしかしたらこれから監禁生活…人質扱い…？

と、思っていたけれど

監視の元ならある程度の自由が許された

ご飯も用意されてるし、寧ろ森にいた頃よりまともな生活を送っていた

『ねぇ、ヴォルデモート卿。私って人質でしょう？こんな好待遇でいいの？』

ヴォ「言ったであろう、お前を仲間に迎え入れると。しかしお前が俺様の提案を受け入れねばここから出すわけには行かない」

ヴォルデモート卿は最初の頃は私を痛めつける(死なない程度に)ことに興味を持っていたらしいけど、私が顔色も変えずに居たら飽きたようだ

勿論、仲良くなった訳では無いけど、殺伐とした空気なわけでもない

居場所がバレるのがまずいとか、なんだか色々と理由はあるらしく、私が仲間になると言うまでは外に出るのも連絡を取るのも禁止されてはいるけれど…

『私、嘘つくの下手だからスパイとかは無理ですよ。仲間になったとしてもホグワーツに戻るつもりだし、大切な人を傷付けられたら貴方に歯向かう。こんな面倒な人材が欲しいの？』

ヴォ「お前が俺様に歯向かおうと何も出来まい…俺様はお前に興味を持った、それ以外に理由が必要か？」

また嫌な笑みを浮かべている

この人の事は好きじゃないけど、仲間のフリをしていたら何かと便利だろうか…

殺されたら殺されたで構わないし…それならこっちサイドの人脈も作っておいた方が皆を守るのには役立つかな？

アルバス校長が教えてくれないことを教えてもらえる、自分自身について知りたい

それが一番の理由だけれど

『私は、側に居たい人の側に居るだけ。…だから、偶になら力を貸します。勿論、普段はホグワーツで過ごすし、自分の居たい場所に居るけど、呼ばれたら来る。それじゃダメ？』

ヴォ「…良いだろう。では闇の印を刻む。腕を出せ」

闇の印って…あの骸骨と蛇のやつ？あまり好みじゃないのだけれど…

諦めて大人しく左腕を差し出した

そこに杖を当てられ、ジリジリと腕が焼けるように熱くなっていく

しかし、印が現れる前にヴォルデモート卿の杖は弾かれてしまった