自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ43)

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43話ページ43

アー「母さんの言う通りだよ。Aはとても優しい子だ。彼女のおかげで傷の具合も良くなったからね」

ロン「でも、パパの命を救ったのはハリーと癒者じゃないの？Aのおかげって…彼女が一体何をしたって言うの？」

アー「ハリーや癒者に対してと同じくらいAにもとても感謝しているんだ。彼女の薬が素晴らしいものだということは知っているね？それが匿名で送られてきたんだよ」

そうか…確かにAの作る薬は本当に効き目が良い

良すぎて学校では無闇に使う事を控えろと言われたらしいし…

ハリ「でも、別にAが送ったとは限らないんじゃ？彼女は薬も学校に提供してるし、それをダンブルドアが送ったとか…」

アー「そうだね、もしかしたらそうかもしれない。でも私が彼女に救われた事にはかわりないよ」

おじさんもおばさんも優しい笑顔を浮かべている

…僕も、彼女の薬には何度も助けられた

彼女を想起させる優しい草木のような印象を覚えるその薬は、飲むと温かい気持ちに包まれる

誰が作っても同じだと思われるだろうけど、彼女の薬は特別だった

アー「でも私はあれを送ってくれたのは彼女だと思うがね。入院中、彼女の鷲が何度か様子を見に来てくれたんだよ」

Aが変わらず優しさを持っているのだと知り、少なくともウィーズリーおじさんの敵では無いのだと知り、安心したと共に尚更謎が深まった

なら彼女は何故死喰い人や親衛隊に入ることにしたのだろうか

敵と見なされるのは予想できていただろうに

そして疑問はもう１つ

何故大人は彼女の事を危険視してないんだ？

普通に考えてみると、死喰い人に加入した時点で敵になるんじゃ…

シリ「君達が誤解しているようなので1つ説明しておく必要があるらしいが、彼女は決してヴォルデモートと志を共にした訳では無い」

シリウスが話に加わってきた

彼もAの味方らしい

シリ「君達がどこで彼女の死喰い人入りを知ったかは知らないが、経緯までは聞いていないようだ。彼女は解放して貰うには入るしか無かったのだよ、彼らの仲間に」

ハリ「そんな、それだけの理由で…？」

シリ「勿論、最善では無かったかもしれない。しかしそうしなければどうなっていたか…彼女は生き残る道を選んだ。結果論だがね」

死喰い人に入るのが仕方なかったとしても、親衛隊については未だ謎だし、彼女の最近の言動についても説明出来ない

でも少しだけ、気持ちが軽くなった気がした