自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ36)

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36話ページ36

私は時間割が合えば殆どの時間をドラコと過ごすようになっていた

死喰い人の事を彼が知っているかは分からないけど、少なくとも私が親衛隊に加入しても嫌わないでいてくれる数少ない友達だから、居心地が良い

グリフィンドールの皆は私が親衛隊に入ったと知って遠巻きに見てくるようになった

…ああ、ジョージは寧ろ前よりも話しかけてくれるようになったけれど

そんなこんなで今日も午前中は１人で授業を受け、次の授業まで時間が空くからと散歩している時にドラコと出会した

ドラ「A、この後暇か？お茶でもどうだ？母上がお菓子を送ってくださったんだ」

『うん、暇だよ。ナルシッサさんの選ぶお菓子ってセンスいいよね、楽しみ』

ドラ「それじゃあ、行こうか＿＿」

二人で歩きだそうとした時、どこからともなくアルバス校長が現れた

アル「Mr.マルフォイよ、Ms.フローレスを少しお借りしてもよいかの？」

『ごめんなさい、ドラコと先に約束してるんです』

アル「特待生の君にちと話があるんじゃがのう」

特待生…態々言うってことは学校に関しての話かな？

でも約束してる方が優先すべきよね…

１人悩んでいると、ドラコに肩をポンと叩かれた

ドラ「A、僕は構わないぞ」

『いいの？』

ドラ「勿論埋め合わせはしてくれるんだろ？」

ニヤリと悪戯っぽく笑うのが様になっている

気を遣わせないようにしてくれてるのかな、相変わらず優しいのね

『ふふ、仰せのままに。ありがとうドラコ、じゃあまた授業で』

ドラコと別れてアルバス校長の後ろを歩く

態々校長自ら呼びに来る事もあるんだなぁ…

白い髪が長く垂れ下がる背を見つめながら歩いていると、いつの間にか校長室に着いていた

先生が杖を振って目の前に現れた椅子に遠慮なく座り、じっと話し始めるのを待つ

アル「お茶でもいかがかね？美味しい茶葉が手に入っての＿」

『何か大事な話があるのでは？お茶はありがたいですけれど…』

今はお茶よりもその話が気になって、お茶に集中出来ない

アルバス校長が自身の椅子に座り、手を組んでキラキラした綺麗な瞳をこちらに向けた

アル「最近君がどうも1人でいることが多いように見えてのう。何かあったのかと気になっていたのじゃよ」

わざわざそれを聞くためだけに時間を割いてくれたのだろうか？

ホグワーツの校長は本来そんなに暇ではないだろうし…今の情勢からして更に暇はないと思っていたのだけれど