自然天然森ガール？～炎のゴブレット(後編)～ (ページ26)

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86話ページ26

シリ「＿クラウチの息子が死喰い人の一味と一緒に捕まった」

ハリ「本当に死喰い人だったの？」

シリ「分からない。あの時捕まったのは確かに死喰い人で、あの子がその連中と一緒に捕まったのも確かだ…しかし、屋敷しもべと同じように運悪く居合わせただけかもしれない」

ハー「クラウチは自分の息子の罰を逃れさせようとしたの？」

シリウスが犬の吠え声のような笑い方をした

シリ「少しでも自分の評判を傷つけるようなことは消してしまうやつだ。クラウチがせいぜい父親らしい愛情を見せたのは、息子を裁判にかけることだった。それから息子を真っ直ぐアズカバン送りにし、その息子は約1年後に死んだ」

アズカバンでは大概の人が精神に異常をきたす

それでクラウチの息子も憔悴していったらしい

クラウチと奥さんは特別に面会を許されたらしいけれど、その後すぐに奥さんは亡くなったようだ

そして、息子が死喰い人になったのは父親が構ってやらなかったからだと言われ、クラウチは魔法大臣になることは叶わずに現在の地位についた

クディッチワールドカップのあの時の、ウィンキーを見下ろした時の、目が飛び出したクラウチの顔を思い出す

あそこまで過剰な反応を示したのは、そんな記憶が蘇ったからなのだろう

そして僕達の話題は今度はスネイプに関してに移った

シリ「スネイプがここで教えていると知って以来、私はどうしてダンブルドアがスネイプを雇ったのか不思議に思っていた＿」

ロン「スネイプはカルカロフを知っているよ。でもそれを隠したがっている」

ハリ「カルカロフが昨日魔法薬の教室に来たんだ、スネイプに話があったみたい。スネイプが自分を避けてるって言ってた。カルカロフは心配そうに自分の腕の何かを見せてたけど…僕には見えなかった」

昨日の出来事を話すと、シリウスは当惑した表情で髪を指で掻き毟り、それからまた肩を竦めた

カルカロフの腕の何かには、大事な意味があるのか…？

気になりはしたけれど、シリウスは何のことか分からないと言うので聞かなかった

シリ「それでもダンブルドアがスネイプを信用しているというのは事実だ＿」

それからシリウスはパーシーにクラウチの事と行方不明のバーサ・ジョーキンズの手がかりについても聞くようにロンに頼んだ

シリ「それと…Aは何か言ってなかったかい？気になることがあるとか…」

ハリ「特に何も…」

そう答えたけど、Aは何か知ってるの？