青春 (ページ4)

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いつもの様に溜まり場でくだらない話で盛り上がっていると慌てた様子で飛び込んできた馬鹿田の生徒

『国木田のやつらが…………！！』

慎太郎「おめーら！行くぞ！！」

「はぁ、止めても無駄なんでしょー」

慎太郎「あたりめーだ！」

「はいはい、行ってらっしゃい」

全員が順々にわたしの頭に手を置いてから溜まり場を駆け出していく

最後にその場に残ったのは、わたしと慎太郎たちを呼びに来た人

『なーんてな。まだ続きもなんも言ってねーのに』

「やっぱりあんた、反乱者か」

『おー？怖くねーと？』

「べつになんとも」

『後で泣き喚いても知らねーぞ？』

「どこ行きゃいいの」

『強気な女、いいね～』

肩からもげそうなくらいの強さで腕を引かれ、無理やり外へ連れ出される

『明石さんのとこまでご案内してやるから楽しみにしてな』

「わたしごときを囮に使うなんてあんたらも卑怯だね」

『トップだからってうつつ抜かしてるアイツらが悪いんだぜ？』

気持ちの悪い笑みを浮かべるそいつとそれ以上話している気にもなれなくて、そっぽを向いたまま引かれるがままに倉庫へと向かった

『 …………へ、！？そんな、嘘だろ、！』

大我「残念だったな、俺らを見くびった罰だ」

『明石さんがこんな直ぐに……！てめぇ、女みたいな面してるくせに、！！』

大我「あ？誰が女だコラァ！」

「はぁ、」

スイッチ入っちゃったじゃんか……しばらく止まんないなこれ。

心配より先にため息が出ちゃうって困るなー。

慎太郎「 A大丈夫か？」

「うん」

慎太郎「ごめんな、すぐ気づけなくて」

「でも分かってたから、みんなが負けないって」

樹「そうおもってくれんのは嬉しいけどさ、お前こそあんま無理すんなよ」

「わかった、次から気をつけるね」

北斗「本当にわかってんの？」

「北斗までなに、」

北斗「お前は慣れてんのかもしんないけどさ、何されるかなんてわかんねーだろ」

「絶対助けてくれる」

北斗「このバカ」

だってわたしには、みんなだけなんだもん。