高校3年生

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とりあえずで戻った1組で、


どうしようか悩む。


その間にも涙は止まらなくて、


「私バカだなぁ…。」


2人が両想いって知っているのに、


付き合ってないから


まだ少しは自分にチャンスあるんじゃないかなんて


応援するって2人に言って


自分でも決めたのに。


何を期待してたんだろう。


バレーしてる姿に惹かれた。


女子と話すの苦手なくせに、


私が怪我した時たまたま近くにいただけで


心配してくれた。


たくさん色んなこと話した。


数少ないバレー部のオフで遊びに行ったり、


テスト前はみんなで勉強したり、


どんどん好きになってた。


岩泉が近くにいると嬉しいのに苦しくて、


話したいのに話したくなくて、


自分でも感じたことない気持ちをたくさん知った。


好きって言わなくても伝わってるんじゃないか


なんて思ったりして、


学年で1番岩泉と仲いい女子は私かもなんて自惚れて


全部違ったじゃん。


思い出は全部友達として、


気持ちは私だけのものだった。


今更のように突きつけられる。


「俺、あおいのことが好きだ。あおいが良かったら俺と付き合ってほしい。」


「こちらこそよろしくお願いします…！」


なんて、幸せそうに。


首の後ろかいちゃってさ。


あんな笑顔私には見せてくれない。


どうして見ちゃったんだろう。


覗いた私が悪いんだけど、それでも


「好きな人の告白なんて見たくなかったよ…。」


いつ伝えていたら両想いになれたの


後悔しないで済んだの。


いつ諦めていればよかったの。


なんで自分を好きになってくれる人を


好きになれないんだろう。


気持ちって繋がらないんだろう。


「叶わないってことくらい知ってたよ。」


でも期待しちゃったんだよ。


少しはこっち向いてくれるかもなんて、


でも諦めようともしたんだよ


「どうにも出来なかったんだよ……！！」


うわああああ。


って声を上げて泣けたらいいのに。


まだ岩泉達が廊下にいるかもしれない


って考えて声をこらえる私は


やっぱりお人好しで、


そして、まだ意地を張ってるんだ。

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