お詫び…? ページ32
シロクマは停止して、魚が私達の名前を呼んだ。
魚「高畑瞬…秋元いちか…雨霧A…天谷武…前田小太郎…奥栄治…生きる…生きる」
魚は全員の名前を言うと、バキッという音を立てて真っ二つに割れた。
その瞬間どこからか白い霧が流れてくる。
その霧は一気に周りを包み込み、お互いどこにいるのかわからなくなるぐらい濃くなった。
『…高畑君…!…いちか…!』
何も見えないところに向かって叫ぶ。
怖くて足が後ろに下がっていく。
ガシっ
『…ひっ…!』
突然背後から誰かに肩を掴まれた。
その拍子に肩が上がり急いで後ろを振り向く。
『…あ…天谷君』
天谷「よっ♪ビックリした?」
驚きの顔をするわたしに笑って返す天谷。
『…いきなり肩掴まれたら驚くにきまってるよ…』
天谷「あれぇ?俺にはAちゃんが自分から来たと思ったけどなぁ?」
ウン。確かに。
ふと天谷の頰を見ると、かすかに赤くなっているのに気づいた。
『あ…あの…ごめん…。いきなり叩いちゃって…痛かったよね』
天谷「え?あぁ…これ?平気平気♪」
『でも赤くなってるよね?そこ…』
わたしは腫れている天谷の頰に軽く触れた。
天谷「……じゃあさ」グイっ
天谷の手が腰に回ってグッと近づけられた。
その瞬間目の前には天谷の顔がアップでくる。
天谷「…キスしてよ。俺に」
天谷は悪戯気に笑ってみせた。
その言葉にわたした当然拒否る。
天谷「えー頰叩いたのに?腫れたのに?痛かったのに?」
『え…いや、それは…』
ズイズイと天谷は痛いところを推してくる。
ええい…!もうどうにでもなれ!
グっ!
天谷「…!」
服の胸元を軽く引っ張る。
そして軽く天谷の唇に触れた。
恥ずかしくなって近づいた瞬間目を閉じた。
一瞬だ、一瞬でいいよね。
かっ…簡単、楽勝…
が、
『…っ!?』
一向に離れない。むしろ…
天谷に後頭部を掴まれて離れられないんですけど!?
それどころか口の中に生温いモノが入ってきた。
『…んん!!///』
苦しくなって胸元を叩くと、素直に話してくれた。
天谷「まっ、今はこれぐらいで許してやるよ♪Aの赤面も見れたし♪…それに」
天谷はクスリと笑うと、フッと周りを見た。
『…ここ…は…』
天谷の視線の先には、大きな城が
私達の前に立ちはだかっていた。
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百鬼夜行破壊 - マジで最高!書いてくださりありがとうございます! (2020年6月6日 5時) (レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます!自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです!次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜^ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三葉 | 作成日時:2014年12月19日 22時