第283話…どこが? ページ33
ユウ視点
オンボロ寮 談話室…
数日後、学園長が言った通り実験段階は終わり先輩たちが作った魔法が
安全だと確認され僕はいよいよ元の世界に帰ることになった。
ユウ「いきなり大人数で行くと目立つし何が起こるか分からないからまずは僕、グリム、エーデュースで行くね」
そう言われて明らかに肩を落とす人がいるが気にしない
エース「まぁ、俺たちはマブだし?」
デュース「当然だな!」
グリム「なんだゾ!!」
選ばれた3人は嬉しそうだった
ユウ「ところで…どうやって行くんですか?」
リドル「あれに通って行くんだ」
リドル先輩が指差す方に顔を向けると見慣れない大きめの鏡が
談話室の隅に置いてあった
ユウ「…………あんなのうちの寮にありましたっけ?」
カリム「細かいことは気にすんな!!」
……………そうするか!!
僕は談話室の壁にかけてある金色の剣と白銀の剣にそっと手をかざす
ユウ「少しだけ勇気を頂戴…」
グリム「俺様も…」
僕とグリムはお祈りをするように剣に触れる
ユウ「行ってきます…」
その後、1度バックを開け水色の宝石をハンカチに包み中に入れた
ユウ「じゃあ…行こう!!」
エーデュース「おうっ!!」
グリム「だゾッ!!」
僕らは不安を抱きながら鏡の中へと入った
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リアルワールド 地下倉庫…
エース「ここは?」
あれ?ここって……
ユウ「うちの地下倉庫だ」
エーデュース「え?」
目を丸くする3人を置いて僕は慣れた手つきで地下倉庫を開ける
眩い光を浴びながら僕らは外に出る
ユウ「……うん…やっぱりうちだ」
なんたる偶然…
エース「いや……いやいやいや!!待て待てっ!!!」
叫び散らすエースを若干引きながらエースの方を見る
ユウ「なんだよ」
エース「お前普通の家庭って設定だろうがっ!!」←メタイ
ユウ「…?普通の家庭だろ?」
エースは広がる庭と3階建である僕の家を指差す
エース「どこがだよ!!」
ユウ「……?あぁ!家のこと?ここら辺は元々父方の祖父母のものでそこをそっくりそのまま受け継いだんだよ。家はデカいけど家庭としては普通だよ」
『いや、どこがだよ…』っと言いたそうな顔をしていたが気にしない
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作者名:氷の妖精姫♪ | 作成日時:2022年4月6日 16時