第268話…お願い ページ28
A視点
A「マジフト大会では
それから
定期テストのイソギンチャクには呆れたなぁ…
マジで斬り殺そうかと思った」
短い間に色々あったなぁ…
A「本当は…もっと……ずっと……みんなといたい……
みんなと話したい…生きたい……っ！！」
ﾕｳ「っ！！」
A「でも…無理だから……もしここで生き続けても
ユウたちだけが老いていくのに自分だけ時が止まってるみたいで…
耐えられる気がしないから…
だから…この思い出を最後に私は飛び立つの……
あの青い…青い…空の上をずっとずーーっと先へ……」
私は右手を天井に伸ばす｡
その手をユウが握る｡
その後に他のみんなが次々と握り始めた｡
A「やっと終わる……200年の時をかけてやっと……
この不老の人生を終えられる……
もしも生き返れるなら…今度は普通に老死したいなぁ…
あぁ、でも…私は人を殺しすぎた……
愛する家族のいる天界へは逝けないかな？」
ﾕｳ「逝けるよ…だって君は…多くの人を救ったんだ…この世界を…守ったんだ……」
A「そうだといいなぁ…」
私は左手を霧雨の顔へ伸ばす
A「お願い…があるんだ……私たちの…最後の…お願い……」
ﾕｳ「っ！………なに？」
A「私たちの亡骸はここに置いて行って……」
そういうとみんなは驚いた顔をする
A「200年…ここに住んでたんだ…墓はここで良い…」
ﾕｳ「………わかった…」
あ…れ…？
A「ユウ？そこにいるよね…？ごめんね…目が見えなくなってきちゃったみたい…」
ﾕｳ「ぼ…僕はここにいるよ！！側に…っ！」
あぁ…ついに私の200年の人生も終わりか……
目が半分以上閉じると…誰もいないはずのない場所に人が見えた
A「…っ」
___お疲れ様｡200年よく頑張ったな___
どことなくユウと同じ雰囲気を持った金色の髪の少年
覚えてないのに直感的に私は彼が誰だかわかった
A「…………うん…私…頑張ったよ…兄さん…」
.
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2022年4月6日 16時
