第278話…白銀の狼 ＊流血表現あり ページ23
ユウ視点
ﾕｳ「………え？」
目の前にはアドミニストレータがいたはずなのに
少し離れたところにいたはずのAが僕を庇っていた
ﾕｳ「Aっ！！」
僕はすぐに彼女に近寄ったが彼女に傷はなく代わりに…
A「き…きりさめ……？」
霧「グルル…ッ！！」
下の階でリリア先輩に治療されていたはずの霧雨が元の大きさに戻り
僕を庇うAを庇い｡首から胴体にかけて大きな傷を作っていた｡
ｸﾞﾘﾑ「霧雨ーーーッ！！」
ｴﾍﾟﾙ「そんなっ……！」
エースやデュース…は放心状態…
ジャックやセベクも目を見開いていた
A「きり……」
霧「グルルゥ！！！」
A「っ！！」
Aは歯を食いしばり剣を掲げた
ｱﾄﾞﾐﾆ「剣が…抜けない！！」
A「霧雨が体を…命を張って作った隙を……無駄にはしません！！」
Aは霧雨の胴体を踏み台しに飛び越えアドミニストレータの体に剣を差し込む
ｱﾄﾞﾐﾆ「甘いっ！！」
差し込もうとした瞬間アドミニストレータの剣は霧雨から離れAに向かった
A「ガッハ…」
ｱﾄﾞﾐﾆ「ぐぅっ…」
互いの剣は体に突き刺さり口から血を吐いていた｡
Aに至っては鎧ごと突き刺さっていたのでかなりの血が出ている｡
ﾕｳ「Aーーーーーッ！！！」
Aの胸あたりから血がドバドバと流れる
どうしよう…どうしようどうしようどうしよう！
ｱﾄﾞﾐﾆ「貴方…このままだと死ぬわよ！？」
A「絶対………死んでも…剣は離さない！！ここで貴方の野望を終わらせる！！！」
Aは力任せに剣を押し込む
それは相手も同じで…
A「ア゛ァァアァァァーーーーーーーーッ！！！」
ｱﾄﾞﾐﾆ「ハァァァァアァァーーーーーーッ！！！」
2人の体からはまた血が溢れ出す
A「《リリース・リコレクション》ッ！！！」
ｱﾄﾞﾐﾆ「なっ！？」
Aの剣から白銀の狼が現れる
A「喰らい尽くせ……全てを終わらせるためにっ！！」
狼は躊躇なくアドミニストレータ
それからAに噛み付いた
ﾕｳ「なっ！」
自分ごとっ！！
.
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2022年4月6日 16時
