第271話…性に合わない ページ21
ユウ視点
ﾕｳ「でも…僕は本当の剣なんて使ったこと…」
____大丈夫…きっと兄さんが貴方に手を貸してくれるから____
ﾕｳ「えっ……」
____お願い…彼女を………私を助けてあげて____
ﾕｳ「っ！！！」
僕は無我夢中で防壁魔法から飛び出し走る
ｼﾞｬｯｸ「ユウ！？」
ｾﾍﾞｸ「人間どこに行く！！」
壁に張り付く金色の剣を握った
ﾕｳ「お願い……Aを守りたいんだっ！！！」
僕は思いっきり剣を抜いた
重いはずの剣は羽のように軽くなり僕の手中に収まった
ﾕｳ「よしっ！！」
僕は押され気味だったAに加勢する
ﾕｳ「デェリャーーーーッ！！」
A「ユウッ！？」
アドミニストレータはそれに驚いたのかAから離れた
A「何をしているの！？危ないから早くどこかに隠れてて！！」
ﾕｳ「イヤだっ！！」
だって…だって……っ！！
ﾕｳ「僕は…君に守られて…助けてもらってばかっりで……今度は僕が君の力になりたいんだ！！」
僕は金の剣を両手でしっかりと持ち直す
ﾕｳ「それに…人を人とも思わないヤツに……このままやられっぱなしってのも性に合わねぇ！！そんなの天下のNRC生じゃねぇっ！！！」
僕がそう叫ぶとAとアドミニストレータは目を丸くする
ｸﾞﾘﾑ「子分よく言ったんだゾ！」
ｴｰｽ「そーね｡まぁ、ユウの言う通りだわ」
ﾃﾞｭｰｽ「一発お返ししないと気が済まない！」
グリム…エース…デュース…
ｼﾞｬｯｸ「だな…正々堂々と真っ向勝負だ！」
ｴﾍﾟﾙ「んだべ！」
ｾﾍﾞｸ「マレウス様のため…ここで終わらせる！！！」
ジャック…エペル…セベク…！！
ﾕｳ「自分の身は自分で守る…だから僕らも戦わせて！！」
Aは目を丸くしたまま僕らの顔を眺め
何かを諦めたふうにため息をつく
A「本当に…貴方たちには敵いませんね…」
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2022年4月6日 16時
