検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:53,297 hit

過去の僕と今の俺 ページ18

_____ ジミン









降りしきる雨の中、傘もささずに歩道橋の真ん中で
下を通る車を眺めたその時はまだ中学二年だった。





親はいつの間にか僕だけを残して姿を消した
その車の群れに身を投げようかと一歩そこへ踏み出した時







『おい。何してんだガキ』





当時まだ高校生くらいのボスに会った





「……ガキって…」






『ん?ガキじゃねぇの?っつかここ怖くね?』






「…いや、別にそんなことないですけど」






『……んだよ。嫌なことでもあったのかよ』







見ず知らずの人に相談なんてしなけりゃいいのに
この時の僕はまだ弱虫でこんな優しい言葉をかけて
くれたことが嬉しくて、車を眺めながら自分のことを話した







『…なるほどな。んーじゃあウチくるか』






「え……?ウチって、、、ユンギさんのですか?」






『以外どこがあんだよ。……ほら行くぞ』








この時から強引なのも決断力が強いのも変わらなくて



あれからユンギさんからユンギヒョンになって
毎日一緒に過ごすうちにヒョンの右腕になって
いつの間にかヒョンみたくなりたくて、、、








『……ジミナ。』








彼女を殺すと決めた癖に惚れちゃって、、
もうどうすればいいのかわかんないヒョンは、
悲しく、辛そうに僕の名前を呼ぶ







「ヒョン。」






ヒョンの幸せもAちゃんの幸せも二人じゃないと
叶えられないんだから…。







だけど、もう僕はあの頃みたいに弱虫でも
泣き虫でもない。








たった一人の愛する人のためなら、
たった一人のヒョンのためなら俺はなんだってできる







あんなにキツいこと言うつもりなんてなかったのに
ヒョンの態度を想像するといてもたってもいられなくて





まあ、ドンへヒョンは別としてヒョンには
それなりの罰を受けてもらうからね。ごめんねヒョン








ドンへヒョンの車につけたGPSは港の倉庫に位置している




テヒョンは病室のクローゼットから発見したと
ジョングガから連絡も受けたからとにかく今
彼女の元へ行けるのは、俺とヒョンだけ。









どうか、無事でいて。









.

取引における条件→←運命が左右する



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
286人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽち | 作成日時:2018年7月11日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。