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貴「はあ…
今頃、みんなで楽しく祝ってたりするのかな?」
私は決勝で征ちゃんと涼くんに負けた後、表彰式のようなものは見ずにここまで走ってきた
もともと、運動が得意とかではなかったんだけど、今回はどーしても優勝したかった。
自分の気持ちを征ちゃんに伝えることができる、いいチャンスだった…
優勝するために、さつきを先頭としていろいろとみんなが協力してくれた
優勝賞品はペアでカップルで持っておくとそのカップルは別れないとまでのジンクスがあるものだった
だから、それを征ちゃんに渡して想いを伝えようと思ったんだけど
征ちゃんも優勝を狙ってたんだね。
征ちゃんが優勝賞品のことを知らない筈がないもん。
全力でバレーをしてくれたのは嬉しかったけど、征ちゃんのあの顔は…
バレーを全力で楽しむよりも、勝利を掴もうとしてた
ずっと一緒だったからそれくらいわかった。きっと征ちゃんにも好きな人がいて、その人に優勝賞品を渡して告白するつもりなんだろうな…
なんて考えてたら…
赤『そこから動くな』
なんてLINEが征ちゃんから届いた…
貴『え?どういうこと?!』
なんて返信を打ったが既読も付かなかった…
そもそも、私は誰にもここに来るなんて言っていないのだから来る筈がない!
泣いている私の顔を見て欲しくないから、場所も教えずに来たんだからそれは当選のことだ。
なのに、心のどこかでは、
征ちゃんなら、
征ちゃんなら、分かってきてくれるんじゃないか?
とか都合のいいことを考えてる。
こんな、誰にも言ってない所に征ちゃんが来てくれる筈ないから…
そう自分に言い聞かせて、もう諦めを付けようとしていたら、
バン!!!!!
と音と共に…
赤「A!」
君が登場したんだ…
あーあ、諦め付けれないじゃん…
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すみれ(プロフ) - めっちゃ続きが気になります!更新頑張ってくださいね! (2015年2月10日 15時) (レス) id: c3e470bad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カラメル | 作成日時:2014年7月30日 17時