〜４９〜 ページ19
なんで、って
そりゃ〜
貴「征ちゃんが、征ちゃんじゃなくなったから。
私が好きだった征ちゃんじゃなくなっていやになっちゃったんだよ。」
なんか言ってて泣けてくる
だって、私個人の好みで征ちゃんを決めつけて、あんな対応しちゃったんだ…
桃「Aはなんで泣いてるの？」
貴「私は我儘で最低な奴なんだって思って」
なんでだろう…
泣いてるのに言葉はスラスラと出てくるよ
貴「なんで泣いてるのに、こんなに言葉は出てくるんだろう…
もっと、詰まってもいい筈なのにね」
桃「それはね、Aが…
前もってその言葉を言おう
って思っていたからなんじゃない？」
この言葉を言おうと…？
貴「それって、どういう？」
桃「つまり、
もともと、Aは赤司君に謝ろうって考えたってことよ！」
そっか、だからこんなに言葉が出てくるのか…
貴「あ、のね…さっつき…」
桃「落ち着いて、ちゃんと聞くから、そんなに慌てて言おうとしなくて大丈夫だよ！
ほら深呼吸してごらん。
はい！吸って〜吐いて〜」
さつき…
元気が良すぎるよ…
でも私もなんかそれで元気が出てきたよ？
貴「あのね、私、征ちゃんのことが小さい頃から大好きだったの…
でもね、中学に上がってから、なんか自分の好きな感情に変化が現れてね…
一緒にいるとドキドキするし…
恋愛的に好きだって気付いたんだ。
でも、
バスケをしてる征ちゃんも大好きだったから別に自分に振り向いてくれなくてもいい
ってそう思ってたんだけどね、
ある時征ちゃんが変わったでしょ？
その時ショックだったの…
あんなに楽しそうにしてたバスケまで……
それで、高2の時に
いつもの私が好きだった征ちゃんに戻ってて嬉しかった、
けど、今までの態度とか考えると恥ずかしくて…
ある日今日で、
『赤司君のこと好きなの？』
って本人が居る前で聞かれて私、恥ずかしくって…
『えっ？何言ってるの？赤司君なんて好きじゃないよ。
唯の幼馴染み
いや
腐れ縁よ！
本当は話したくもない』
って言っちゃって、本当に征ちゃんはそれから話しかけて来なくなっちゃったの…」
桃「そっか、でもさ、一ついい？
話しかけて来なくなっちゃったってことはそれまでは話しかけてたってこと？」
貴「そうだよ…
でも、私がすっごい避けてたんだよね…」
今考えたらどんだけ馬鹿なことしてたんだろう
後悔しか出来ないんだけど…
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すみれ(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！更新頑張ってくださいね！ (2015年2月10日 15時) (
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作者名：カラメル | 作成日時：2014年7月30日 17時
